「中秋と仲秋の違いって、なに?」
なんて疑問を、抱いてませんか??
テレビや本、そしてネットなどで
お月見に関する話題を見ていると、
- 「中秋」の名月
- 「仲秋」の名月
という、2つの漢字(表記)が出てきて、
この違いが気になってしまう、なんて方も
きっと多いのではないでしょうか。
そこで今回は、中秋(の名月)と
仲秋(の名月)の違いについて、
分かりやすくまとめました^^
ということで、さっそく、
結論からズバッ!と切り込んでいくと…
中秋と仲秋の違いはズバリコレ!
■ 中秋と仲秋の違い
- 中秋:旧暦の8月15日
- 仲秋:旧暦の8月(全般)
「中秋」が旧暦の8月15日をピンポイント
でさす言葉であるのに対し、「仲秋」は
旧暦の8月1か月間、すべてをさす言葉。
で、名月(めいげつ)には、
「清く澄み渡った月」という
意味がありますので、
中秋の名月は、旧暦8月15日に見られる
キレイなお月さま。
仲秋の名月は、旧暦の8月中に見られる
キレイなお月さま、という意味に
それぞれなるということですね^^
こうして見てみると、実は「仲秋」の
中に「中秋」が含まれているという
コトが分かって、ちょっと面白いです♪
(なお、名月=満月という意味も
ありますが、このあたりの捉え方は
ゴチャゴチャしているのが現状です)
ちなみに、旧暦の8月をさす仲秋に
「仲」の漢字が充てられている理由は、
昔から中国で、はじめを「孟」おわりを
「季」、そして真ん中を「仲」という
文字を使って表す慣習があったから。
で、旧暦の「秋」は7月~9月の
3か月間を表していたので、
- 7月:孟秋 (もうしゅう・秋の初めの月)
- 8月:仲秋 (ちゅうしゅう・秋のまん中の月)
- 9月:季秋 (きしゅう・秋の終わりの月)
なんて感じで、それぞれ呼ばれていた
ということですね^^
ただし、中秋と仲秋の違いを
気にしすぎるのはNGかも!?という
理由もあって…
中秋と仲秋の違いを、気にし過ぎるのはNG!?
というのも…
- 広辞苑では「中秋」と「仲秋」は
同列に扱われている!
で、ココまで「中秋」と「仲秋」の
違いについて、くどくどと(?)
説明してきてアレですが、
この2つの違いに細かくこだわり
過ぎるのは、実はNGかも。
というのも、広辞苑で
「ちゅうしゅう」を引いてみると、
ちゅうしゅう【仲秋・中秋】
- 陰暦八月の異称。
- 陰暦八月一五日の称。
こんな感じで、この2つの言葉は
もはや一緒の項目内で扱われて
しまっているんですよね。
ですので例えば、旧暦8月15日の月を
「仲秋の名月」と書く人を見つけて、
それを注意しても、相手からは、
「イヤイヤ、どっちの漢字を使っても
一緒でしょ。これだから昔の人は…」
と、場合によっては「頭の固い
年寄り」扱いをされてしまう
可能性も否定できません^^;
なので、今回の記事の内容
(中秋と仲秋のもともとの違い)は
頭に入れておいたうえで、
現代では、どちらを使ってもOKという
スタンスで生活していくのが、個人的には
精神衛生上、イチバンな気がしますね^^
一度、今回の内容をまとめましょう!
まとめ&中秋の名月と満月が一緒の日にならないのはなぜ?
今回は「中秋(の名月)」と
「仲秋(の名月)」の違いについて
ご紹介してきました。
最後にもう一度、今回の記事の内容を
ギュッ!と、凝縮してまとめておくと、
こういったカタチになりますね^^
■ 今回のまとめ!
- もともとの意味は、
- 中秋:旧暦の8月15日(ピンポイント!)
- 仲秋:旧暦の8月(全般!)
- ただし広辞苑では、この2つは
同じ項目内で扱われているので、
違いに固執するのはNGかも
ということで引き続き、
こちらも中秋の名月に関連した
雑学系のトピックス!
中秋の名月と満月の日が、
なかなか一緒にならない理由が
気になる人は、こちらをどうぞ^^↓
次回、中秋の名月と満月が一緒の日になる年や日付をご紹介したあと、中秋の名月と満月の日が必ずしも重なるわけではない理由について、まとめています。