セミがうるさい01

セミは世界一うるさい昆虫だといわれています。

実際に仕事や勉強をしていると、セミがうるさくて仕方ないときがありますし、ヒドいと夜に眠れなかったり、朝に鳴き声で目が覚めることもあるくらいです。

セミはどうしてあんなにうるさい声で鳴くのでしょうか?


セミの騒音レベルはどれくらい?

クマゼミの鳴き声を機械で測ると「94.3dB(デシベル)」でした。
(dBは音の大きさの単位です。)

騒がしい工場の中の騒音レベルが「90dB」と言われているので、セミの鳴き声はうるさい工場の中と同じくらいのレベルということになります。

デシベル
(dB)
騒音の大きさの例
120飛行機のエンジンの近く
110自動車の警笛(前方2m)
100電車が通るときのガード下
90騒々しい工場の中、セミの鳴き声
80地下鉄の車内
70電話のベル、騒々しい街頭
60普通の会話、静かな乗用車
50静かな事務所
40図書館、静かな住宅地の昼
30ささやき声、郊外の深夜
20木の葉のふれ合う音

▲騒音の大きさの例。セミの鳴き声がかなり大きいことが分かります

鳴き声がうるさいセミの種類は?

一番うるさいセミとして有名なのは、先ほど例に挙げたクマゼミです。

そのほか「ジリジリジリ…」と長く鳴くアブラゼミや、甲高い声が特徴のニイニイゼミも、鳴き声がうるさい(気になる)セミとして知られます。

逆にミンミンゼミやツクツクボウシなどは、鳴くとすぐに飛び立ってしまうため、さほど不快に感じないケースも多いようです。


▲クマゼミの鳴き声 via 葛西臨海水族園

セミはなぜ鳴くのか?【理由】

セミが鳴くのは、自分のいる場所をメスに知らせるためです。ですので、オスのセミは鳴きますが、メスのセミは鳴きません。

セミは地面に出てきて成虫になると、1ヶ月も経たないうちに死んでしまうと言われています。限られた命の中で、次の生命を残すために必死に鳴いているんですね。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

セミはほかの多くの昆虫のように羽をこすり合わせて鳴くのではなく、腹部表面の硬い膜を筋肉で引っ張って振動させ、それを体内の空洞で共鳴させることで大きな音を出しています。楽器のようなメカニズムで音を増幅させているのです

セミがうるさいときの対処法は?

セミがどこで鳴いているか分かれば、サッと追い払う(駆除する)こともできますが、実際には難しいものです。

耳栓などを使用して騒音を和らげるのが、現実的な対策方法だといえるでしょう。100均で売っている耳栓をはめるだけでも、かなりの効果がありますよ。

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