おみくじを何回も引く01

初詣のおみくじを何回も引きたくなることがあります。

同じ神社で2回引きたいときもありますし、年明けに予定が詰まっていると、そのたびに友達と違う神社(お寺)に行くことになり、その結果、おみくじをいろんなところで引くことになる場合もあります。

神社やお寺で、おみくじは何回も引いていいものなのでしょうか? このページでは、神社やお寺の見解・考えなどを紹介します。


おみくじは何回引いても良い

神社でもお寺でも「おみくじは何度引いても大丈夫です」というところは少なからずあります。

例えば、成田山不動尊のお寺の方は「(おみくじを)何回でも引いていただいて、仏様の言葉を何回でも聞かせていただく。結構なことだと思います」と仰っていました。


▲神社とお寺で聞いてみた「おみくじの疑問」via 朝日新聞デジタル

「仏さまの声を何回も聞かせていただく」という表現がステキですね。また、住吉大社も「(おみくじは)何度でも引いて結構」という答えだったようです(上の動画)。

違う種類なら複数回引いてもよい

いっぽうで、普通のおみくじと「恋みくじ」など、違う種類のものであれば、一日に複数回引いてもよいとするところもあります。
願いに合わせて、何度でも神様や仏様からのアドバイスを受ければよいとする考えです。

東京大神宮の恋みくじ01
▲東京大神宮の「恋みくじ」(写真中央。ページ内で紹介している見解は東京大神宮のものではありません)

逆に、同じ種類のおみくじを何度も引くのは、神様や仏様から頂いた最初のメッセージを無視することになるためオススメしないとのこと。
先ほど(=何回引いてもよい)とは違う角度からの見解ですが、こちらも説得力のある言葉です。

ちなみに、戦国武将・明智光秀は、おみくじを3回引いたことがあると言われています。
とはいえ、やみくもに引いたわけではなく、テーマごとにおみくじを引いて自らを律し、勇気づけたと考えられているようです。

明智光秀
▲明智光秀。「おみくじを3回引いた」と聞くと、なんだか親近感を覚えます

同じ日に何度も引くのはよくない

同じ日におみくじを何度も引くのはおすすめしないとする神社やお寺もあります。人によっては、これが一番しっくりくる考え方かもしれません。

とはいえ、そのような寺社でも、日を改めればまた引いてよい(=おみくじは1年に1度しか引いてはいけないわけではない)とするところは多いです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

朔日ついたち参りに合わせて、おみくじを毎月引く人もいらっしゃいます。この場合、おみくじを1年に何回も引くことになりますが、おみくじを蔑ろにしているようなイメージは受けないのではないでしょうか

さいごに

多くの神社やお寺に共通していたのは、大吉や凶などの結果に一喜一憂するのではなく、おみくじに書かれた内容をしっかり受け止めて、今後の指針にするのがよいということでした。

そういった意味では、たくさんのおみくじを短期間のうちに引いてしまうと、内容に矛盾が生まれるなどして、どうすればよいか逆に迷ってしまうかもしれませんね。

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※ページ内で紹介している見解は神社やお寺全体のものではなく、神社やお寺に所属している個人の考えである場合があります

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