禍福は糾える縄の如し(ドラえもん)03

禍福かふくあざなえるなわごとし」ということわざがあります。
「この世の災いと幸せは、より合わせた縄のように、常に入れ替わりながら変転する」という意味です。

ドラえもんもコミックス44巻で、不幸が続くのび太に対してこう言っています。
「運命はこの縄のように、いいことと悪いことが絡み合っているんだ。気を落とさず待っていれば、そのうちいいこともあるさ。」と。
(ちなみに、のび太はこの言葉に対して「くだらないお説教」と言い放っています)

禍福は糾える縄の如し(ドラえもん)02
▲「禍福は糾える縄の如し」の意味とイメージ

先ほどの説明が出てくるのは、ドラえもん44巻「サイオー)」という回です。
「禍福は糾える縄の如し」とよく似たことわざ「塞翁さいおうが馬」にかけているのだと思われます。

いいことや悪いことがあったとき、サイオー馬に蹴り飛ばされると、とたんに逆転!
良いことのあとには悪いことが、悪いことのあとには良いことが起きるひみつ道具です。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

「悪いことが起きても、待っていればそのうち良いことがあるさ」となだめつつ、結局ひみつ道具(サイオー馬)で強制的に良いこと・悪いことを引き起こすのが、いかにも漫画作品っぽくて面白い回です!

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参考文献

  • 『広辞苑 第七版』岩波書店,2018
  • 『ドラえもん44』てんとう虫コミックス,1993

▲表紙左下のピンク色の馬が「サイオー馬」です