「馬の耳に念仏」は「ありがたいことを言い聞かせても、まったく効果がないこと」のたとえに使われることわざです。
![馬の耳に念仏の意味と例文02](https://dash-dash-dash.jp/wp-content/uploads/2023/07/5fee689433c776eb2ecd61391cab5eec.jpg)
このページでは、「馬の耳に念仏」と似た意味のことわざを紹介します。
犬に論語(ろんご)
![ことわざ「犬に論語」01](https://dash-dash-dash.jp/wp-content/uploads/2023/07/545bbeec54074c4e2206ccb169408414.jpg)
「犬に論語」は「道理を説き聞かせても効果がなく無駄なこと」のたとえに使われます。
「論語」は中国の思想家・孔子の思想や言動をまとめた書のことです。
兎に祭文(さいもん)
![ことわざ「兎に祭文」01](https://dash-dash-dash.jp/wp-content/uploads/2023/07/e41b84a46591cd947e09231bea841732.jpg)
「兎に祭文」も馬の耳に念仏と同じ意味で使われることわざです。
祭文はお祭りのときに、神様の前で唱える祝福の言葉をさします。
牛に経文(きょうもん)
![ことわざ「牛に経文」01](https://dash-dash-dash.jp/wp-content/uploads/2023/07/750eb0ea090936e32fb9175863647d5e.jpg)
「牛に経文」も、馬の耳に念仏と同じ意味で用いられます。
ここまで出てきたことわざは、すべて「動物+尊い書物(言葉)」という共通点がありますね。
猫に小判・豚に真珠
「馬の耳に念仏」の意味を「値打ちが分からず役に立たないこと」としてとらえて、「猫に小判」や「豚に真珠」を似たことわざとする向きもあります。
![ことわざ「猫に小判」「豚に真珠」01](https://dash-dash-dash.jp/wp-content/uploads/2023/07/1ef57c2331b1f92ad3cd90a79c0f3c7c.jpg)
先の3つよりも、より身近なもので例えているので、こちらのほうがイメージしやすい人も多いかもしれませんね。
さいごに【馬耳東風】
ちなみに「馬の耳に念仏」は、中国由来の四字熟語である「馬耳東風」がもとになったと言われています。
![四字熟語「馬耳東風」(慣用句「馬の耳に風」)01](https://dash-dash-dash.jp/wp-content/uploads/2023/07/ac73009992d49f80f3cb0d0f355dd4bf.jpg)
馬耳東風が、慣用句「馬の耳に風」に変化し、さらに派生して「馬の耳に念仏」になったという流れです。
![ぼく(なごやっくす)](https://dash-dash-dash.jp/wp-content/uploads/2018/09/nagoyax-300x300.jpg)
馬の耳に念仏は「何を言っても聞かない人」や「いくら言っても無駄な人」への愚痴や皮肉にも使われます。幅広い意味を持っていますね!
参考URL・参考文献
- 馬の耳に念仏 – コトバンク
- 令和4年10月入校 府立高等職業技術専門校 入校選考試験問題 – 大阪府
- 『広辞苑 第七版』岩波書店,2018