徳川15代将軍の名前一覧｜読み方・肖像画つき

徳川15代将軍（江戸幕府の歴代征夷大将軍）の全員の名前一覧表です。
肖像画や功績など（したこと・やったこと）も紹介します。

徳川家康（初代将軍）

徳川家康は1603年に征夷大将軍に任命されて江戸幕府を開きました。
1615年には「大坂夏の陣」で豊臣氏を滅ぼし、幕府の基礎を確立しています。

徳川秀忠（第2代将軍）

徳川秀忠は江戸時代の重要な法令「武家諸法度（ぶけしょはっと）」を作りました。
家康とともに「大坂冬・夏の陣」にも参加しています。

徳川家光（第3代将軍）

徳川家光は「参勤交代（さんきんこうたい）」を始めた人物です。
「鎖国（さこく）」を完成させたことでも知られます。

徳川家綱（第4代将軍）

徳川家綱は武力による武断政治から、学問による「文治ぶんち政治」に方針を切り替えました。
また、保科正之らに補佐されて幕藩体制を確立しています。

徳川綱吉（第5代将軍）

徳川綱吉の治世の前半は「天和てんなの治」として称えられました。
しかし、治世後半に「生類しょうるい憐みの令」を出して人民を苦しめたため、徳川15代でナンバーワンのダメ将軍とも言われています。

徳川家宣（第6代将軍）

徳川家宣は新井白石や間部まなべ詮房あきふさを登用して、5代綱吉の政治の修正を行ないました。
その政治は「正徳しょうとくの治」として褒め称えられています。

徳川家継（第7代将軍）

徳川家継はわずか4歳で将軍職に就き、8歳にして病死しました。
新井白石と間部詮房の補佐を受けながら「海舶互市新例（長崎貿易制限令）」を制定しています。

徳川吉宗（第8代将軍）

徳川吉宗は江戸時代の三大改革の一つとされる「享保きょうほうの改革」を行ないました。
米価対策に力を注いだことから「米将軍」のニックネームも付いています。

徳川家重（第9代将軍）

徳川家重は病弱で、言葉が上手く話せませんでした。
家重の言葉を唯一理解した、側用人の大岡忠光が政治を補佐しています。

徳川家治（第10代将軍）

徳川家治は田沼意次（たぬまおきつぐ）を老中に登用しました。
田沼意次は株仲間の奨励など、「重商主義」の政治を行なったことで知られます。

徳川家斉（第11代将軍）

徳川家斉は松平定信を老中に起用して、江戸幕府の三大改革の2つ目「寛政の改革」を行ないました。
ちなみに、家斉は40人の妻を持ち、55人の子供を産ませたと言われています。

徳川家慶（第12代将軍）

徳川家慶は老中の水野忠邦に命じて、江戸幕府の三大改革の最後となる「天保てんぽうの改革」を行ないました。
家慶はペリー（黒船）の来航直後に亡くなっています。

徳川家定（第13代将軍）

徳川家定は病弱だったため、老中の阿部正弘らに政務を一任していました。
なお、家定の将軍就任後すぐに日米和親条約が締結されています。

徳川家茂（第14代将軍）

徳川家茂は大老の井伊直弼（いいなおすけ）に幕政を委ねました。
井伊直弼が桜田門外の変で殺害されたあとは、公武合体のために孝明天皇の妹である和宮（かずのみや）と結婚しています。

徳川慶喜（第15代将軍）

徳川慶喜は1867年に「大政奉還（たいせいほうかん）」を行ないました。
鳥羽・伏見の戦いなどを経たあとは、狩猟や囲碁を楽しみながら大正時代まで生き続けています。

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参考URL・参考文献

• コトバンク
• 『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018
• 後藤武士『読むだけですっきりわかる日本史』宝島社、2008年