バゲットやバタールなどの、さまざまな
フランスパンの種類をそれぞれの画像や
特徴と共にまとめたのでシェアします!
昔は「長くて切れ目の入った固いパン」
くらいのイメージしかなかった、
フランスパン。
しかし近年は、お洒落なパン屋が増え、
さらにソレをインスタなどで手軽に
リサーチできるようになったので、
私たちも、さまざまな種類の
フランスパンを手に入れられる&
食べられるようになりましたよね。
で、これだけ種類が増えてくると、
それぞれの違いや特徴が気になる人も
これまたドンドン増えてきました。
そこでココでは、全部で10種類の
フランスパンを取り上げ、
それぞれの違いや特徴について、
- 見た目(長さやクープの数など)
- 名前の意味(フランス語)
- 食感や味わい方
↑こういったプチ解説を加えながら、
美味しそうな画像(インスタなど)と
一緒に、分かりやすくまとめました。
なお、フランスパンの定義は
パン屋さんによってさまざまなので、
ココで、なんとなくの傾向を掴んだら、
あとは実際にパン屋さん巡りをする中で
あなたなりの定義を作っていくのが
確実ですし、なにより楽しいですよ^^
ということで、初めにご紹介するのは、
「フランスパンといえばコレ!」
という人も多い、バゲットから!
フランスパンの種類を一覧で!クープの数や言葉の意味にも注目!
種類1. バゲット:まずはやっぱりコレから!
フランスパンの種類、まずはじめに
ご紹介するのは、バゲット。
この「バゲット=フランスパン」という
イメージを強く持っている人も、
きっと沢山いらっしゃいますよね。
実際に、数あるフランスパンの中でも、
今もっとも主流になっているのは、
このバゲットだと言っても
過言ではないでしょう。
で、一般的にバゲットの長さは
70~80cmほどで、重さは300~400g、
そしてクープの数は7~9本がめやす。
あっ、クープ(クーペとも言います)
っていうのは、フランスパンの表面に
付いている、あの切り込みの事ですね。
ただし、クープが3本程度、
あるいは縦にスーッと、
1本だけ入っているパンでも、
パン屋さんによっては、普通に
バゲットとして売っていたりするので、
ソコは心を柔らかくいきましょう^^
ちなみに、バゲットという単語は、
「棒」や「杖」といった細長いものを
意味しているんですよ。
ということで、このあと次々と
登場してくる、沢山のフランスパンも、
このバゲットを基準として、違いを
意識しながら見ていくと、その特徴が
スッと頭に入ってくるはずです。
続いては、バゲットが主流になる前に、
フランスパンの王様として君臨していた
パリジャンのご紹介!
種類2. パリジャン:ボリューム満点!
フランスパンの種類、
続いてご紹介するのは、パリジャン。
バゲットが主流になる前は、
なにを隠そう、このパリジャンが、
フランスパンの王様的存在でした。
なんてったって「パリジャン」は、
名前の通り「(フランスの首都)パリの」
という意味のフランス語ですからね^^
で、そんなパリジャンの長さは
50~70cmが一般的で、重さは500g前後、
そしてクープは5本程度と、
バゲットを一回り大きくしたような
イメージになっています。
ということは、食感の面でいえば、
バゲットがクラスト(表面の皮)の
パリパリ感を主に楽しめるのに対し、
パリジャンは、クラム(中身)の
モチモチ感のほうを、最大限楽しめる
パンになっていると言えるでしょう。
続いて、3番目のフランスパンは、
バゲットとの違いを気にする人が多い、
バタールについてです!
種類3. バタール:外は「パリッ!」中は「もちっ♪」
フランスパンの種類、
3番目にご紹介するのは、バタール。
バタールの太さは、先に出てきた
バゲットとパリジャンの中間で、
長さは約40~50cm、重さは300gほど、
クープは3本程度となっています。
これらをふまえると、バタールは、
- クラスト(表面の皮)のパリパリ感
- クラム(中身)のもっちり感
この両方をバランスよく味わいたい
(楽しみたい)人に、とくにオススメ。
グルメ番組でもおなじみの(?)、
「外はパリッ!としていて、
中は、ふっくらもちもち~♪」
という感覚をリアルに体感できるのが、
こちらのバタールだと言えそうです^^
で、最近では、
特徴的にはどちらかというと
「バタール」に近いフランスパンが、
「バゲット」という名前で
パン屋さんに並んでいるケースも
スゴく多いです。
これは察するに、パン屋さんに、
「食感的にはバタールが人気だけど、
名前の認知度的にはバゲットのほうが
高いから、名前はコッチにしとこう」
といった(もちろんお客さんに
とっての利便性を考えたうえでの)
考えがあるんでしょうね。
続いて、4番目にご紹介するのは、
ダイレクトに楽器の名前が付けられた、
こちらのフランスパン!
種類4. フルート:楽器のように細く長いフランスパン
フランスパンの種類、
4番目にご紹介するのは、フルート。
フルートは、おそらくあなたが
今まさにイメージしているとおり、
楽器(笛)のフルートが名前の由来。
サイズ的には、重さが200~250g程度、
長さは約50~60cm、そしてクープの数は
7本程度(もしくは縦に長く1本)と、
まさに、楽器のフルートのような、
すらっとした細長い見た目が特徴の
フランスパンですね。
で、細長いぶん、必然的に
クラム(中身)の量は少なくなるので、
食べる楽しみとして、クラストの
パリパリ感に、より重きを置きたい人に
フルートは断然オススメです^^
続いては、フルートよりさらに細い、
「紐(ひも)」を意味する名前を持つ、
こちらのフランスパン!
種類5. フィセル:フランス語で「紐(ひも)」の意味
フランスパンの種類、
5番目にご紹介するのは、フィセル。
フィセルは、フランス語で「紐(ひも)」
を意味する言葉で、バゲットを一回り
小さくしたようなフランスパンですね。
クープは5本ほど入ったモノもあれば、
先ほどのフルートと同じように、
それこそ、細い紐(ひも)のように、
スーッと縦に1本入ったパンも
数多く見られます。
で、一回り小さくなり、
クラムの量が減っているぶん、
フィセルは、これまたフルート同様、
「私は、クラムのもちもち感より、
クラストのパリパリ感が好き!」
なんて嗜好の人に、
ドンピシャでオススメできる、
フランスパンだと言えるでしょう^^
続いては、ベーコンなどの
アレンジパンでお馴染みの、
こちらのフランスパン!
種類6. エピ:ベーコンなどのアレンジパンでおなじみ
フランスパンの種類、
6番目にご紹介するのは、エピ。
ベーコンエピや、チーズエピなど、
アレンジパンとしての人気が高いのが
特徴ですよね。
ちなみに、エピのあの独特なカタチは、
細長いバゲットやフィセルの生地に、
ハサミで深い切れ目を入れたあと、
生地を左右交互に倒すことによって
作られているんですよ^^
なお「エピ」という単語には、
見た目からもイメージできるとおり、
「麦の穂」という意味があります。
続いては、ふわっふわのクラムが
たまらない、あのフランスパン!
種類7. ブール:ふわっふわのクラムがたまらない
フランスパンの種類、
7番目にご紹介するのは、ブール。
「ブール」というフランス語が、
「ボール」を意味しているとおり、
大きくて真ん丸な、ボールのような
形をしている、丸いフランスパンです。
たしかに”ball(ボール)”を
フランス語っぽく言うと、”boule
(ブール)”って聞こえますもんね^^
(ただし、”ball”という英語は、
フランス語からきている訳ではない
とされています)
と、それはともかく、ブールは
バゲットの生地をそのまま丸め、
そのあと、表面に十字、あるいは
シャープ(#)のようなカタチをした
クープを入れて焼き上げます。
そのカタチの特性上、バゲットなどの
棒状のフランスパンと比べると、
クラム(中身)の量が多くなるので、
フランスパンの中でも、特にふわふわの
クラムをたっぷりと味わえるのが、
ブールの特徴だと言えるでしょう。
続いては、ライ麦の風味が特徴的な、
昔はパリ近郊で作られていたとされる、
こちらのフランスパン!
種類8. パン・ド・カンパーニュ:ライ麦の風味がポイント
フランスパンの種類、
続いて8番目にご紹介するのは、
パン・ド・カンパーニュ。
「カンパーニュ」という単語は、
フランス語で「田舎」を意味し、その昔
パリ近郊で作られていた、このパンが、
パリに運ばれ、売られていたことから、
パン・ド・「カンパーニュ」という
名前がついたと言われています。
カタチはブールに良く似ていますが、
ライ麦粉など、少し変わった材料が
使われているのが特徴ですね。
こういったところから、フランスの
昔の農業事情や歴史を伺い知れるのは、
地味に面白いですよね^^
続いては、キノコのような見た目が
可愛い、こちらのフランスパン!
種類9. シャンピニオン:きのこような見た目のかわいいパン
フランスパンの種類、9番目に
ご紹介するのは、シャンピニオン。
上のインスタ画像を見て、
ピンと来た人も多いと思いますが、
見た目がキノコの形に似ている事から、
フランス語でキノコを意味する
「シャンピニオン(Champignon)」という
名前が付けられているんですよ。
ちなみに、あの独特なカタチは、
生地を2つに分けたうえで、1つは
くるくると丸めて、下の球状のほうに。
そして、もう1つを麺棒で平たく伸ばし
それを先ほどの丸めた生地の上に
のせることによって作られています。
カタチの特性上、上の平たい部分は
クラストのサクサク感、下の丸い部分は
クラムのふわふわ感が味わえるので、
人によって、どちらから食べ始めるかの
違い(個性)が出るのも、この
シャンピニオンの面白いところですね^^
そして、最後にご紹介する
フランスパンは…
種類10. クッペ:お手軽サイズの定番フランスパン
フランスパンの種類、最後となる
10番目にご紹介するのは、クッペ。
クッペという単語に「切られた」という
意味がある通り、バゲットと同じ生地を
小さなラグビーボールのような形にし、
その後、生地の表面のド真ん中に、
1本の大きなクープを大胆に入れ、
焼き上げるのが特徴です。
クッペは、
クラスト(表面の皮)とクラム(中身)を
バランスよく味わえるので、
バタールをはじめから食べやすい
大きさ(形)にして作ったパンだという
イメージを持っておけばOKでしょう。
ちなみに、日本の「コッペパン」は、
このクッペを元に作られたパンで、
「クッペ」が、時とともに「コッペ」に
変化した結果、今ではコッペパンと
呼ばれるようになったとされています。
コレも覚えておくと、いつの日か
役に立つかもしれない(?)、
パンに関する豆知識(トリビア)ですね^^
おさらいとして、ココまで紹介してきた
フランスパンの種類とその特徴を、
一覧にしてまとめましょう!
まとめ&バゲットのおすすめの食べ方はコレ!
今回ご紹介してきた10種類の
フランスパンの違いや特徴について、
一覧にしてまとめると、こうなります。
名前(種類) | 特徴など |
---|---|
バゲット | 現在のフランスパンの主流 |
パリジャン | バゲットを一回り大きくしたイメージ |
バタール | バゲットとパリジャンの中間的存在 |
フルート | フルートのように細長いパン |
フィセル | こちらも細長い(仏語:ヒモ) |
エピ | アレンジパンでおなじみ(仏語:麦の穂) |
ブール | クラムたっぷりの丸いフランスパン |
パン・ド・カンパーニュ | ライ麦粉などが使われている |
シャンピニオン | キノコのようなキュートな見た目 |
クッペ | お手軽サイズのパン(仏語:切られた) |
ココまでの内容を頭に入れて、
パン屋さんに向かえば、
今までは経験したことのなかった、
新しい世界が、目の前に広がること
間違いなしです(←大げさ)。
そういえば僕は、[Alexandros]っていう
ロックバンドが好きなんですが
(下の「ワタリドリ」という曲が有名)、
9番目のシャンピニオン(Champignon)
という文字を見るたびに、[Alexandros]
のコトが頭に浮かんできます。
なぜかって??
それは[Alexandros]が、その昔
[Champagne](シャンペイン)という
バンド名で活動していたからです。
ほら、スペル(綴り)が
なんとなく似てませんか??
ちなみに、”Champagne”も
フランス語で、(知っている人も
多そうですが)シャンパンという意味。
[Champagne]が売れ出して、
知名度がジワジワと上がってきた際、
- “Champagne”という単語がフランス・シャンパーニュ地方の原産地名称として保護されていた
- シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会日本支局から(改名についての?)要請があった
こういった理由から[Alexandros]に
改名することになったという経緯が
あるんですよ。
以上、フランスパンとはまったく
関係なくなっちゃった、明日
使えるかもしれない豆知識でした(笑)
関連ページ▼