11月28日は「フランスパンの日」です。
ドンクを中心とするベーカリー関連会社などで構成され、ベーカリーワールドカップへの日本代表選手の派遣も行なう「日本フランスパン友の会」によって、平成27年(2015年)に制定されました。

フランスパンの日ロゴ
▲「フランスパンの日」シンボルマーク。フランスパンを抱きかかえる手は、職人さんの手とお客さんの手の両方を表しています

日付の由来は11と28で「いい(11)フランス(2)パン(8)」の語呂合わせから。
ボジョレーヌーボーの解禁日に近く、フランスパンを楽しむのにピッタリな時期であることも理由の1つです。
日本におけるフランスのパン食文化の浸透が目的で、毎年この時期には渋谷を中心にフランスパンの販売イベントが行われるほか、ドンクでもお得なキャンペーンが開催されます。


▲ドンク店頭でのフランスパンプレゼントキャンペーン(2023年)


日本のフランスパンとドンクの歴史

日本に初めて本場のフランスパンが伝わったのは、昭和29年(1954年)のことです。
この年に「フランスパンの神様」こと、フランス国立製粉学校の教授レイモン・カルヴェルが来日し、全国17会場で国際パン技術講習会を開催。本格的なバゲット、クロワッサン、ブリオッシュなどが紹介されました。

ドンクが本格的なフランスパンに出会ったのもこの講習会です。
ドンクはカルヴェルや彼に従事した技術者たちの指導を受け、昭和40年(1965年)に神戸・三宮で本格的なフランスパンの製造販売を開始。翌昭和41年(1966年)には東京・青山店をオープンしました。

ドンク三宮本店01
▲ドンク三宮本店。昭和26年からこの場所で営業しています

発売当初は「皮が固くて食べられない」などあまり売れませんでしたが、日本在住のフランス人を中心に人気に火がつきます。
連日店の外に長蛇の列ができるほどの大ブームが巻き起こり、フランスパンは日本での市民権を得ていきました。
昭和45年(1970年)には、カルヴェルの基本理念のもと「日本フランスパン友の会」が創設されて今に至ります。

おいしいフランスパンの選び方は?

レイモン・カルヴェルは「良いフランスパン」の条件として、下の3つを挙げています。

  1. 外皮は明るい黄金色でよく焼かれており、クープがくっきり割れていること
  2. 手で押したときにパリパリと音がはじけ、口に入れるとカリカリしていること
  3. 中身はクリームホワイト色をしていて、大・中・小の気泡が分散していること

実際に買ってみないと分からないポイントも含まれていますが、選び方やリピートするときの貴重な判断材料になりそうです。

フランスパン(バゲット)のクープ(割れ目)02
▲クープとはフランスパンの表面に入った割れ目・切れ目のことです
ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

個人的には3.の条件が意外でした。大きい気泡はあってもOKなんですね。ちなみに「フランスパンの日」のリーフレットに記載されているおすすめの保存方法は「翌日までに食べる場合は紙袋に入れる」「食べない分は食べやすい大きさにカットして密封後に冷凍」です。紙袋で保存というのが、なんだかフランスっぽくてオシャレに感じます!

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