おだしの日(10月28日)01

10月28日は「おだしの日」です。
「関西おだし専門店 だし蔵」や、めん処「太鼓亭」などを展開する、株式会社太鼓亭(兵庫県宝塚市)によって制定されました。

日付の由来は、おだしの素材となる鰹節の製法「燻乾くんかんカビ付け製法」を考案した和歌山県印南いなみ町の漁民・角屋かどや甚太郎じんたろうの命日(1707年10月28日)から。
和食の要となる「おだし」の正しい情報の提供と、美味しくヘルシーで体にも良い「おだし」の魅力を知ってもらうのが目的です。

今回は、そんな「おだしの日」にちなんだクイズを1問出題します!

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

角屋甚太郎の命日は旧暦に直すと「宝永4年10月4日」。江戸時代最大級の地震「宝永南海地震」、いわゆる南海トラフ地震が起こった日でした。甚太郎は地震の津波により亡くなったと言われています。甚太郎の故郷・印南町では、10月4日を「顕彰の日」として、甚太郎を含む印南漁民を称える献花式が執り行われているそうです


【クイズ】昆布のダシが海の中で出ないのはなぜ?

昆布のダシが海の中で出ないのはなぜ?(クイズ)01

鰹節と同じように、料理に欠かせないのが美味しい昆布のダシ。台所では水にさらすだけでダシが出てきます。
では問題です。 昆布のダシが海の中では出ない理由として正しいのは、次のうちどれでしょう?

  1. 海の水がとっても多いから(実はダシは出ている)
  2. 昆布の細胞によって、ダシが外に出ないように守られているから
  3. 海の水は塩分濃度が高く、ダシが昆布の中にとどまろうとするから

答え



正解は「2.昆布の細胞によって、ダシが外に出ないように守られているから」です。

昆布のダシのうま味成分は、グルタミン酸などのアミノ酸で、昆布の細胞の中に含まれています。アミノ酸は昆布が生きていくためにとても大切な成分なので、昆布が生きているうちは細胞によって体内に閉じ込められていて、外に出ないようになっています(選択透過性)。これが昆布のダシが海の中では出ない理由です。

昆布のダシが海の中で出ないのはなぜ?(クイズの答え)01
▲昆布のダシが海の中で出ない理由(イメージ)

ところが、昆布は海から引き揚げられると死んでしまい、細胞のガードが壊れてしまいます。その結果、中に閉じ込められていたグルタミン酸(ダシ)が外に出られるようになり、簡単にダシを取ることができるんです。

昆布が生きるために大切な成分を、私たちがおいしく頂く。動物からだけでなく、藻類からも「いのち」を頂いていることが実感できる、クイズの答えだったのではないでしょうか。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

最後までご覧いただきありがとうございます。僕が最近「おだし」で気になっているのは、城南宮の近くにある「京都離宮 おだしとだしまき」。「おだしのテーマパーク」として、おだしの魅力や歴史・文化が学べるうえに、メチャメチャ美味しそうな「だしまき御膳」やお弁当が食べられるんです。伏見稲荷大社から車で15分くらいで行けそうだし、今度の京都旅行で足を運ぼうかな……!


▲京都離宮~おだしとだしまき~ 公式インスタグラムより(@kyoto_rikyu)。見た目のシンプルさに惹かれます

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