あかりの日(10月21日)01

10月21日は「あかりの日」です。
照明関連の一般社団法人3団体(日本照明工業会・日本電気協会・照明学会)が設立した「あかりの日」委員会によって、1981年(昭和56年)に制定されました。

日付の由来は、1879年(明治12年)10月21日トーマス・エジソンが開発した白熱電球が、40時間にもわたって点灯して実用的なものに至ったことから(点灯時間は14時間とも言われます)。
毎年この時期には、全国の小学生を対象としたポスターコンテストや、和傘を使ったイルミネーションイベント「和ルミネーション」(東京大手町)などが開催されていますよ。

今回は、そんなあかりの日にちなんだ雑学クイズを出題します!


【クイズ】エジソン記念碑があるのは京都のどこ?

エジソン記念碑(京都石清水八幡宮)01
▲エジソン記念碑

上の「エジソン記念碑」が建っている、京都府の南部にある神社は次の3つのうちどれでしょう?

  1. 平安神宮(へいあんじんぐう)
  2. 伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)
  3. 石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)

答え



正解は「3.石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)」です。

石清水八幡宮の御朱印(一ノ鳥居前)01
▲僕が石清水八幡宮で御朱印を頂いたときの写真

「ひかりの日」に、実用的な白熱電球の開発に成功したエジソンですが、「(白熱電球を)世に売り出すには、最低600時間の点灯が必要だ!」とさらに研究を続けます。なんと世界中から6000種類もの材料を取り寄せて試したそうです。

そんなある日、たまたま研究室にあった扇子の「竹」の材料でフィラメントを作ったところ、点灯時間200時間という、とても良い結果を得ることができました。そこでエジソンは、フィラメントの素材を竹に絞って、さらに調査することに。世界中に20人の調査員を派遣して、1200種類の竹で実験を行ったそうです。

電球のフィラメント02
▲丸で囲った、細い発光部分がフィラメント。長く光り続けるには耐久性と柔軟性を兼ね備えている必要がありました

そんな中、1880年(明治13年)に、エジソンの助手ウィリアム・H・ムーアが日本にやってきて、のちに日本初の総理大臣となる伊藤博文と会談します。伊藤博文は、京都府八幡市の「男山」周辺に良質な竹(八幡竹)があることを助言しました。八幡の真竹(マダケ)はしっかりと引き締まった繊維が有名で、工芸品や刀剣の留め具(目釘)に使われていたんです。

石清水八幡宮周辺に自生する八幡竹をフィラメントとして使用した電球は、どの竹よりも長く1200時間以上にもわたって点灯しました。これにより製品化された白熱電球は、世界中に輸出され大ヒット。新しい素材(セルロース)のフィラメントが開発されるまで10年以上製作されたんだそうですよ。日本(京都)の竹がエジソンの成功を支え、そして世界中の人々の生活を明るく照らしていたんですね!

トーマス・エジソン01
▲「発明王」トーマス・エジソン(1847-1931年)
ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

白熱電球が普及するまでは、人々はろうそくのあかりなどで暮らしていました。今でも停電・非常用に役立つろうそくですが、日常のあかりとして使うには不便ですし、炎による火事の心配がありますよね。白熱電球の実用化は、世の中を一変させた大開発だと言えそうです!

日本のあかりのうつりかわり
植物自体を直接燃やす
植物の実などから油を絞る。行灯あんどんなど
蝋燭仏教伝来とともに登場。提灯ちょうちんなど
石油江戸時代末期に外国から伝わる
ガス灯アセチレンガス。特有の臭いがあった
電球部屋全体を照らすことができる
蛍光灯電球より熱を持たず、消費電力も少ない
LED蛍光灯より長く使えて、環境にも優しい

▲あかりの種類にもいろいろあることがわかります

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※エジソンによる白熱電球の研究には諸説あります。また、ページ内で紹介しているイベント・キャンペーンなどは終了している場合があります。最新情報は公式サイト等でご確認ください

参考URL・参考書籍