8月12日は太平洋横断記念日です。1962年(昭和37年)のこの日、当時23歳だった堀江謙一さんが小型ヨット「マーメイド号」で日本人初の単独無寄港太平洋横断を達成したことに由来します(世界初とも)。
今回は堀江さんの太平洋横断について楽しく学べるクイズを3問ご用意しました。3問中2問正解で合格です。レッツトライ!
【Q.1】フィニッシュ地点はどこ?
大阪市生まれで、関大一高(関西大学第一高等学校)ヨット部出身の堀江さん。単独無寄港太平洋横断のスタート地点は、ヨット部の練習場所でもあった西宮でした。
では、単独無寄港太平洋横断のフィニッシュ地点は、アメリカ西海岸のどの都市だったでしょう? 次の3つからお選びください。
- シアトル
- サンフランシスコ
- ロサンゼルス
答え
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正解は「2.サンフランシスコ」です。太平洋横断挑戦にあたり、堀江さんは南洋の島々に沿って進む南まわりではなく、北まわりの大圏コースを選択。上陸地点の候補として、設問選択肢の3都市(シアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルス)を想定しました。
3つの都市のうち、航海距離がもっとも長くなるロサンゼルスをまず敬遠。続いて、距離は一番短いけれど、入港時にバンクーバーから危険な水路を通る必要があるシアトルも候補から外します。こうして堀江さんはフィニッシュ地点(目的地)をサンフランシスコに定めました。
サンフランシスコには、世界屈指の豪華な橋であるゴールデン・ゲート・ブリッジが架かることや(橋をくぐることがゴールになる)、生まれ故郷の大阪市と姉妹都市の関係にあることも判断材料になったようです。
【Q.2】航海日数は何日だった?
西宮からサンフランシスコへの単独無寄港太平洋横断を果たした堀江さん。ヨット〈マーメイド〉の全長は19フィート(5.9メートル)でした。では、太平洋横断にかかった日数は何日でしょう? 次のうち、もっとも近いものをお選びください。
- およそ30日(約1か月)
- およそ90日(約3か月)
- およそ180日(約半年)
答え
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正解は「2.およそ90日(約3か月)」です。堀江さんは1962年5月12日に西宮の岸壁を出港し、途中で日付変更線を越えて、同年8月12日にサンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジの下を通過します。西宮を出発してから94日後のフィニッシュでした。
【Q.3】太平洋横断の距離は?
最後は距離に関する問題です。
前述の太平洋横断から60年後の2022年(令和4年)、83歳の堀江さんは世界最高齢での単独無寄港ヨット太平洋横断を達成します。
この挑戦では、当時とほぼ同じ寸法のヨットで、サンフランシスコから日本への航路を辿りました。では、航行距離はどのくらいだったでしょう? 次のうち、もっとも近いものをお選びください。
- およそ2000キロ(東京~大阪間の約2.5往復ぶんの距離)
- およそ4500キロ(同5.5往復)
- およそ8500キロ(同10.5往復)
答え
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正解は「3.およそ8500キロ(東京~大阪間の約10.5往復ぶんの距離)」です。今回の挑戦は3月27日から6月4日までの69日間、航行距離およそ8500kmの航海でした。
船内の電源はソーラーパネルでまかない、衛星を介した通信でスタッフと連絡を取りながらの航行だったということです。
▲堀江謙一さん「単独無寄港太平洋横断」航海記録(2022年4月22日)via YouTube MBSニュース
【まとめ】内容をおさらい!
最後までご覧いただきありがとうございます。おさらいとして、このページの内容をまとめておきますね。
- 堀江謙一さんが、ヨットで日本人初となる単独無寄港太平洋横断を達成した際のルートは、西宮~「サンフランシスコ」
- 1962年の航海で、太平洋横断にかかった日数は「94日」
- 2022年に、逆ルートで世界最高齢(83歳)での単独無寄港太平洋横断を達成した際の航行距離は「約8500km」
堀江さんが日本人初の単独太平洋横断航海に成功した際の体験記は、著書『太平洋ひとりぼっち』にまとめられています。
航海の準備に関しても詳しく書かれており、勇気と行動力だけで達成された記録ではないことがよく分かります。ヨット用語は登場しますが、平易な文章で書かれており、子供でも読みやすいのではと思いました。
参考文献など
- 堀江謙一『太平洋ひとりぼっち』舵社、2004年
- 堀江謙一オフィシャルサイト
- 83歳堀江さんおかえり 航海69日間、世界最高齢で単独無寄港ヨット太平洋横断|神戸新聞NEXT