長崎平和記念像(長崎市平和公園)

8月9日は長崎原爆の日です。1945年(昭和20年)8月9日の午前11時2分、アメリカ軍のB29爆撃機ボックスカーが、長崎市上空で原子爆弾ファットマンを投下しました。

毎年この日には、長崎市松山町の平和公園で原爆犠牲者慰霊平和祈念式典(Nagasaki Peace Ceremony)が行なわれ、長崎市長が平和宣言を読み上げています。

長崎広島
日付8月9日8月6日
時刻午前11時2分午前8時15分
爆撃機(B29)ボックスカーエノラ・ゲイ
原子爆弾
(コードネーム)
ファットマンリトルボーイ
核分裂物質プルトニウム239ウラン235
長さ3.25m3m
直径1.52m0.7m
重さ4.5t4t

平和祈念式典では、原爆投下時刻の午前11時2分に1分間の黙とうを捧げます。また、長崎県は8月9日を「県民祈りの日」と定め、全県民に同時刻に黙とうを捧げるよう呼び掛けています。
このページは、クイズを通じて長崎原爆の日や長崎への理解を深められれば、という思いで作成しました。問題は全部で3問です。


【Q.1】なぜ長崎に原爆が落とされたのか

アメリカが原爆を投下する都市を決める際、広島・長崎とともに最終的な投下目標とされていた都市は次のうちどれでしょう。

  1. 東京(とうきょう)
  2. 京都(きょうと)
  3. 小倉(こくら)

答え



正解は「3.小倉(こくら)」です。原爆の投下については、はじめ東京や京都など17都市が検討され、最終的に広島・小倉・長崎が投下目標となりました。
8月9日、アメリカの爆撃機は小倉に原爆を投下する予定でしたが、現地の視界が悪かったため、長崎で原爆を投下したとされています。

なぜ長崎に原爆が落とされたのか。その理由としては、空襲の被害をあまり受けておらず原爆の威力を知るのに都合が良かったことや、造船所・製鋼所・兵器製作所などの工場が集まっていたことなどが考えられています。

三菱重工業長崎造船所飽浦製鑵工場
▲三菱重工業長崎造船所飽浦製鑵工場(明治時代)via Wikimedia Commons public domain

【Q.2】長崎市名誉市民第1号は?

被爆直後から医学者として被爆者の救護活動に取り組み、自らを犠牲にして医学の進歩や世界平和に貢献したことから、長崎市名誉市民第1号となった人物は次のうち誰でしょう。

  1. 秋月辰一郎(あきづきたついちろう)
  2. 永井隆(ながいたかし)
  3. 林京子(はやしきょうこ)

答え



正解は「2.永井隆(ながいたかし)」です。永井隆博士は原爆投下の2ヶ月前に「白血病であと3年の命」と診断されていました。
それでも被爆後、我が身を顧みず救護活動を行ないます。43歳で亡くなるまで「己の如く隣人を愛せよ(自分を愛するように、まわりの人を愛しましょう)」など数多くのメッセージを残しました。市内には長崎市永井隆記念館が建っています。

永井隆博士
▲永井隆博士(1946年)via Wikimedia Commons public domain

なお「1.秋月辰一郎(あきづきたついちろう)」は、浦上第一病院(現聖フランシスコ病院)で診療中に被爆しながらも、その後長年にわたり被爆者の診療に従事した医師。
「3.林京子(はやしきょうこ)」は、長崎での被爆体験をもとに書いた小説『祭りの場』で芥川賞を受賞した作家です。

【Q.3】原爆の脅威を伝える観光スポット

長崎市内の山王神社には、原爆の脅威を伝える「あるもの」が残っており、市の公式観光サイトでスポットとして紹介されています。では「あるもの」とは次のうちどれでしょう。

  1. 鳥居(とりい)
  2. 社殿(しゃでん)
  3. 狛犬(こまいぬ)

答え



正解は「1.鳥居(とりい)」です。爆心地から南東約900mの高台に鎮座する山王神社は原爆の被害を受けました。もともと4基あった鳥居のうち、1基だけが片方の柱を残して現在も同じ場所に立っています。

一本柱鳥居(長崎市山王神社)
▲山王神社の一本柱鳥居

この鳥居は「一本柱鳥居(いっぽんばしらとりい)」として、原爆の脅威を今に伝えています。山王神社ではもう片方の柱の残骸や、被爆したクスの木(被爆クスノキ)も見ることができます。

被爆クスノキ(長崎市山王神社)
▲被爆クスノキ(長崎市指定天然記念物)

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。今回の内容をまとめておきます。

  1. 広島・長崎とともに「小倉」も原爆投下の最終目標とされていた
  2. 「永井隆」博士は被爆者の救護活動に取り組むとともに、長崎の復興を願って数多くのメッセージを残した
  3. 長崎市内の山王神社には、原爆の脅威を伝える一本柱の「鳥居」が立っている

このページが平和についての想いを深めるきっかけに、ほんの少しでもなれば幸いです。

参考文献