8月15日は終戦記念日(終戦の日)です。1945年(昭和20年)、日本はポツダム宣言を受諾し、無条件降伏して太平洋戦争が終わりました。終戦はこの日、ラジオによる昭和天皇の玉音放送で国民に伝えられています。
このページは、クイズを通じて終戦記念日について知り、平和な未来に生かすきっかけになればという思いで作成しました。問題は全部で3問です。
※「記念」には「過ぎ去った物事などを思い起こすこと」といった意味があります
【Q.1】黙とうをささげる時間
終戦記念日の8月15日には、日本武道館で「全国戦没者追悼式」が行なわれます。
この中で政府は、戦没者に対しての1分間の黙とうを呼びかけています。では、黙とうをささげるのは何時からでしょう。
- 午前8時15分
- 午前11時2分
- 正午
答え
正解は「3.正午」です。「全国戦没者追悼式」は、戦没者に対し国を挙げて追悼の誠をささげるため、昭和57年(1982年)に閣議決定された「『戦没者を追悼し平和を祈念する日』について」に基づいて行なわれます。
式典は午前11時51分からのおよそ1時間。正午から1分間の黙とうを行ない、その後、天皇陛下が「おことば」を述べられます。正午は、1945年8月15日に玉音放送が開始された時刻です。
▲全国戦没者追悼式 天皇陛下おことば(2021年8月15日) via YouTube ANNnewsCH
「1.午前8時15分」「2.午前11時2分」はそれぞれ、広島(1945年8月6日)・長崎(1945年8月9日)に原爆が投下された時刻です。広島平和記念式典・長崎平和祈念式典でも1分間の黙とうがささげられています。
- >>[関連]【8月6日】広島平和記念日
- >>[関連]【8月9日】長崎原爆の日
【Q.2】玉音放送「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び…」
玉音放送には「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び…」 という有名な部分があります。
では、この部分が指しているのは、次のうちどちらでしょう。
- 過去(これまで「耐え難いことを耐え、忍び難いことを忍んで」きた)
- 未来(これから「耐え難いことを耐え、忍び難いことを忍んで」いく)
答え
正解は「2.未来」です。玉音放送では「耐(堪)え難きを耐(堪)え、忍び難きを忍び」のあとに「もって万世のために太平を開かんと欲す」と続いています。
万世には「限りなく長く続く世」、太平には「世の中がよく治まって平和なこと」などの意味があります。
終戦の玉音放送は、宮内庁のホームページで聴くことができます。
【Q.3】ポツダムの場所
日本はポツダム宣言を受諾し、太平洋戦争が終結しました。
ポツダム宣言とは、アメリカ・中国・イギリスが日本に対して発した共同宣言で、ポツダムで行われた「ポツダム会談」で合意されたものです。
では、このポツダムがある場所(国)は次のうちどれでしょう。
- ドイツ
- イタリア
- ルーマニア
答え
正解は「1.ドイツ」です。ポツダムはドイツ東部、ブランデンブルク州の州都で、ベルリンの南西に位置しています。
ポツダム会談では、アメリカ・イギリス・ソ連三国の政府首脳が会して、第二次世界大戦の事後処理について協定を結びました。
会談が開催された「ツェツィリエンホーフ宮殿」は「ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群」の1つとして、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。今回の内容をまとめておきます。
- 8月15日の全国戦没者追悼式では、正午から1分間の黙とうがささげられる
- 玉音放送の有名な部分「堪え難きを堪え、忍び難きを忍んで」は「もって万世のために太平を開かんと欲す」と続く
- ポツダム宣言の合意がなされたポツダムは「ドイツ」ブランデンブルク州の州都
このページが戦争と平和について考えるきっかけになれば幸いです。
>>【今日は何の日】記念日一覧へ参考URLなど
- 全国戦没者追悼式の開催 8/15|厚生労働省
- 終戦の玉音放送|宮内庁
- 終戦8・15の記憶 玉音放送の全文<現代語訳付き>|西日本新聞me
- ポツダム会談とは – コトバンク
- ツェツィリエンホーフ宮殿とは – コトバンク
- 終戦記念日 – 8月15日 – Yahoo!きっず 今日は何の日
- 『広辞苑 第七版』岩波書店、2018年