1月4日は「世界点字デー」。1年で最初の国際デーです。2000年(平成12年)に開催された、第5回世界盲人連合(World Blind Union、略称WBU)の総会で定められました。

ルイ・ブライユ02
▲ルイ・ブライユ(Louis Braille、1809-1852)

日付の由来は、現在世界中で使われている6点式点字を1825年に考案した、フランス人のルイ・ブライユの誕生日から。ルイ・ブライユは3歳のときにケガがもとで目が見えなくなり、わずか16歳(15歳とも)の若さで点字を考案したそうです。
点字は英語で「Braille」といいますが、これはルイ・ブライユの名前から来ているんですよ。

点字一覧01
▲日本の点字表(タップで拡大します)

日本では、日本語の点字が制定された11月1日を「点字の日・日本点字制定の日」としています。日本の点字を考案(翻案)したのは、石川倉次(いしかわ くらじ、1859-1944)です。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

ところで、上の点字一覧表を見て、なにか気付いたところはありませんか? ヒントは「ま行」に隠れています


石川倉次が点字に込めた思いとは?

日本の点字「め」(石川倉次の思い)01

答えは上のイラストです。石川倉次は、視覚障害にとっての心の目になる、ま行の「め」を非常に大切にしていました
「め」にすべての点を用いて、視覚(漢字)の「目」に見えるようにしたのも、決して偶然ではなく、石川倉次の意志によるものです。

石川倉次01
▲石川倉次。千葉師範学校を卒業後、小学校を歴任し、1886年に訓盲院に着任しました
ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

トイレの「流す」ボタン、お酒などの飲食品パッケージ、駅の運賃表など、点字は身近なところで使われています。今日1日は身の回りの点字を、意識的に探してみてはいかがでしょうか。実際に触ってみるのも良いですね。指先の感覚が鍛えられますよ!

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