「ストーブとやかん」は、日本の冬の風物詩ともいえる風景です。
しかし、ライフスタイルの変化とともに「ストーブの上にやかんは置かないように」とする流れも出てきました。
やかんの熱湯によるヤケドや、空焚き・異常燃焼(立炎)による火災を防ぐためです。
このページでは「やかんをストーブの上に置くのはダメ」とする向きと、「やかんをストーブの上に置いて使用できます」という声の両方を紹介します。
やかんはストーブの上で使用しないで【禁止】
消費者庁による「製品別品質表示の手引き」では、ヤカンのような湯沸かし商品について以下のように記載しています。
4.取扱い上の注意
次に掲げる事項を製品の品質に応じて適切に表示する。
(中略)
《ト》ストーブの上で使用しない旨。出典:湯沸かし – 消費者庁
そのため、多くのやかん・ケトルには「ストーブの上でのご使用はおやめください」などの表示が見られます。
これはヤカンの材料が「アルミ・ステンレス・ホーロー」いずれの場合でも同様です。
なお、やかんの持ち手・笛吹き部分の樹脂が溶ける恐れがあることや、水道水の成分が凝縮してサビが発生する原因になることを理由に、やかんをストーブの上で使用することを禁止しているメーカーもあります。
とはいえ、下のブランドのように「対応する調理機器:薪ストーブ」と明記しているところもあります。最終的には使う側の自己責任とはいえ、こうして記載してくれるのはありがたいですね!
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やかんをストーブにのせて使用できます【OK】
石油ストーブの有名メーカー・トヨトミは、細心の注意が必要としたうえで「やかんを石油ストーブにのせて使用できる」としています。
Q.やかんやなべなどを石油ストーブにのせて使用できますか?
A.できます。ただし細心の注意をしてください。
使用する場合は、振動や接触などで熱湯がこぼれないように気をつける必要があります。
また、天板からはみだす大きなサイズのものはのせないようにしましょう。
さいごに
ちなみに、ストーブの上にやかんを置く理由の1つに「加湿」がありますが、環境によっては結露によるカビの原因になることがあります。
石油ストーブなどは発熱と同時に水蒸気を放出しており、これにヤカンの水蒸気が加わることで湿度が必要以上に上がるためです。
※ページ内で紹介している情報は変更になる場合があります。最新情報は公式サイトなどでご確認ください
参考URL
- 家庭用品品質表示法 – e-GOV 法令検索
- Vol.610 暖房器具などによるやけどに注意! – 消費者庁
- 「ストーブ上の鍋・やかん」にご注意ください! – 経済産業省
- ケトルをストーブの上で使用しても良いですか? – 和平フレイズ株式会社
- レトロホーローケトル – ファイヤーサイド
- 結露にご注意を! – 大阪府大東市