さつまいもの日(10月13日)01

10月13日は「さつまいもの日」です。
埼玉県川越市で「川越イモ」の保存運動に取り組む「川越いも友の会」によって、1987年(昭和62年)に制定されました。

日付の由来は、サツマイモの出回り期である「10月」と、サツマイモの別名「十三里(13)」の組み合わせから。
例年この日には、明善寺(川越さつまいも地蔵尊)で「いも供養」が行なわれるなど、各種イベントが開催されます。家の近くのさつまいも専門店でも、お得なキャンペーンがあったりするかも!?

それにしても、なぜ「十三里」がサツマイモの別名になっているのでしょうか? このページで由来と歴史を紹介します!


【由来】十三里のさつまいも【歴史】

サツマイモが日本にやってきたのは、関ヶ原の戦いが起こった1600年(慶長5年)ごろです。琉球(今の沖縄県)から薩摩(今の鹿児島県)に伝わったので「さつまいも(薩摩芋)」と呼ばれるようになりました。

さつまいもの歴史01
▲さつまいもの歴史

その後、江戸幕府八代将軍・徳川吉宗のころに、蘭学者の青木昆陽(あおきこんよう)によってサツマイモは全国に広められます。
川越にサツマイモ栽培が伝わったのもこの頃で、江戸(今の東京都)では焼き芋屋が大ブームになりました。当初は、同じ秋の味覚の「栗(くり・九里)」と比較して「(九里に近い)八里半」のキャッチコピーで売られていたそうです。

サツマイモの別名「十三里」の由来01
▲さつまいもの別名「十三里」の由来

さらに、売り出し文句は進化して「栗に近いどころか超えているぞ!」と登場したのが「九里(栗)四里(より)うまい十三里」のキャッチフレーズでした。江戸から川越までの距離が「十三里(約51km)」であることも相まって、今でも「十三里」はサツマイモの別名として親しまれているというわけです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

今では、ほうれん草などの葉物野菜に押され気味で、川越でサツマイモはあまり多く栽培されていません。国内のサツマイモ収穫量ランキングは(令和4年産)、第1位が鹿児島県(21万t)で、第2位以降は茨城県(19万4,300t)、千葉県(8万8,800t)、宮崎県(7万7,900t)と続きます。この4つの県で全国の収穫量の約80%を占めているんですよ。「さつまいも四天王」って感じですね(!?)

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