平米(へいべい)とは、メートル法における面積の単位「平方メートル(m2)」を日本語読みしたものです。
「平」が平方を、「米」がメートルを表していると考えれば良いでしょう。
- 1平米 = 1平方メートル = 1m2
平米(m2)は建築業界や不動産業界で、土地や部屋の広さ(専有面積)を表すときなどに使われます。アパートやマンションの部屋探しをする際、間取りと一緒に書いてあるのを見たことがある人もいるかもしれませんね。
このページでは、
- 平米の計算方法(基本と応用)
- 平米と坪(つぼ)との関係
- 平米と畳(じょう)との関係
これらの項目について、身近な例や画像を交えながら、わかりやすく紹介していきますよ~!
平米の計算方法は?【面積の基本】
平米(m2)は基本的に、
「縦の長さ(m)×横の長さ(m)」で計算します。
「平米=平方メートル」ですので、計算する前に、長さがメートル(m)になっているか確認しましょう。1m=100cm、1m=1000mmです。
下の画像では「部屋の面積は何平米?」として、ワンルームの部屋の広さを計算しています。
部屋の縦の長さが5m、横の長さが4mなので、求める面積は「5(m)×4(m)=20(m2)」。つまり「20平米」になりますね。
三斜法による平米の計算【三角形】
応用編として、もう1つ例を見てみましょう。
今度は一見いびつな形をした、土地の面積を求める計算です。
広さを知りたい土地を三角形に分割して、それぞれの三角形の面積を求めることで、全体の面積を計算する「三斜法」を用います。
算数・数学でいう「補助線を引いて面積を求める問題」と似ていますね。
上の画像では「土地の面積は何平米?」として、少しゆがんだ四角形の土地の広さを計算しています。
四角形の土地を、三角形Aと三角形Bの2つに分割して、それぞれの面積を求めます。
「三角形の面積=底辺×高さ÷2」なので、
- 三角形Aの面積=12m×6m÷2=36m2
- 三角形Bの面積=12m×5m÷2=30m2
このようになりました。全体の面積はこの2つを足して「36m2+30m2=66m2」。つまり「66平米」になります。
坪と畳【平米との関係は?】
平米(m2)と同じような場面でよく目にするのが坪と畳。どちらも広さの単位です。
平米と坪・畳、それぞれの関係を見ていきましょう。
1坪は何平米?【計算例】
1坪≒3.3平米(3.3m2)です。
坪(つぼ)は、一戸建ての広さを表すときなどに用いられる、日本独自の尺貫法による単位です。
尺貫法は日本人の体を基準に作ったとも言われ、住みやすい家づくりをする際に役立つことから、今でも建築業界で使われています。
下の画像の土地の坪数を計算してみましょう。
最初に平米を求めて、その平米数を3.3で割ることで坪数を導き出すことができます。
土地の縦の長さが25m、横の長さが10mなので、平米は「25m×10m=250m2」で250平米です。次に250平米を3.3で割ると「250m2÷3.3≒75.75坪」になり、坪数は約76坪と分かります。
ちなみに、住宅金融支援機構による「2022年度フラット35利用者調査」では、注文住宅の敷地面積の中央値は252.7m2(約76.5坪)でした。例題に用いた土地と同じくらいの広さです!
1畳は何平米?【計算例】
1畳≒1.62平米(1.62m2)です。
畳(たたみ)の大きさは地域によって異なりますが、部屋の広さを表す単位の畳(じょう・帖)は「不動産の公正競争規約」の第15条で「1.62平米(以上)」と定められています。
それでは、畳で記載されている下の画像の部屋の広さを、平米に直してみましょう。
洋室とLDK(リビング・ダイニング・キッチン)のそれぞれを平米に直します。
洋室は6畳なので、
「6.0畳×1.62m2≒9.72m2」で、
答えは「9.72平米」。
LDKは12畳なので、
「12畳×1.62m2≒19.44m2」で、
答えは「19.44平米」です。
「畳数×1.62」というシンプルな計算式なので、簡単にできた人も多いかもしれませんね!
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。このページの要点をまとめました。
- 1平米 = 1平方メートル = 1m2
- 平米の計算の基本は、
「縦の長さ(m)×横の長さ(m)」
(単位をメートルで揃えるのを忘れずに!) - 1坪≒3.3平米、1畳≒1.62平米
なお、1坪は約2畳です(1坪≒2畳)。
平米、坪、畳の3つの関係性を覚えておくと、部屋探しや家づくりなど、さまざまな場面で役立ちますよ!
関連ページ▼
※ページ内で紹介している情報は変更になる場合があります。最新情報は公式サイトなどでご確認ください
参考URL・参考書籍
- 最終処分場残余容量算定マニュアル(7.「三斜法」とは……) – 環境省
- 一坪って何㎡?|林修の住まい学校 はじめての家づくり – 住友林業
- フラット35利用者調査 – 住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)
- 不動産の公正競争規約 – 不動産公正取引協議会連合会
- 『広辞苑 第七版』岩波書店,2018