「愛でる」の正しい読み方は「めでる」です。
同じ漢字を使った熟語で「愛弟子(まなでし)」と読む例があるので間違いやすいですが、この機会にしっかり覚えておきたいですね。
漢字 | 音読み・訓読み |
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愛 | [音] アイ |
[訓] めでる・おしむ・まな・かなしい・いとしい・うい |
愛でるの意味は?【使い方・例文】
愛でるには、「かわいがる」「物の美しさや素晴らしさを味わい楽しむ」という意味があります。
前者であれば「わが子を愛でる」「小鳥を愛でる」、後者であれば「桜を愛でる」「月を愛でる」といった使い方・例文ができます。
愛でるの類語【愛するとの違いは?】
愛でるの類語には「愛する、慈しむ、寵愛、称美する、嘆賞する」などがあります。
とくに「愛する」は、愛でると似たような場面で使われがちです。
両者の違いとして、愛でるは「愛する」と比べて「自分よりも弱い者・物」に対して用いられる傾向があります。
「愛でる」の対象になりがちなもの |
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まとめ【虫めづる姫君】
最後までご覧いただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。
- 愛でるの読み方は「めでる」
(「まなでる」は間違い) - 愛でるの意味は「かわいがる」「物の美しさや素晴らしさを味わい楽しむ」
- 愛でるは、愛すると比べて「自分よりも弱い者や物」に対して用いられる傾向にある
平安後期の短編物語集『堤中納言物語』には「虫めづる姫君」という話が収録されています。毛虫を愛でる、風変わりなお姫様の話です。作品名を覚えておけば「愛でる」の読み間違いも防げそうですね!
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参考URL・参考書籍
- 愛 – 漢字ペディア(公益財団法人 日本漢字能力検定協会)
- 愛でる – コトバンク
- 庄野彩霞「『虫めづる姫君』の主題」 – 弘前大学 人文社会科学部・大学院人文社会科学研究科
- 『広辞苑 第七版』岩波書店,2018