木へんに土の漢字「杜」は「もり」と読むのが一般的です。
スマホやパソコンでも「もり」と打って変換すれば出てきます。
漢字 | 音読み・訓読み |
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杜 | [音] ト・ズ |
[訓] もり・やまなし・ふさぐ・とじる |
杜(もり)の意味は?【鎮守の杜】
「杜(もり)」には「神社の森」という意味があります。
「鎮守(ちんじゅ・その地を鎮め守る神)」と組み合わせて「鎮守の杜」と言うことも多いです。明治神宮や熱田神宮などが有名ですね。
また、宮城県仙台市は「杜の都(もりのみやこ)」の愛称で知られます。
仙台藩時代に武家屋敷の屋敷林や社寺林が連なり、まち全体が緑で覆われているたたずまいを持っていたことが由来のようです。
仙台市には「仙台うみの杜水族館」「天然温泉 杜都の湯」「杜の都信用金庫」などの施設・機関がありますよ。
「杜」を使った熟語・言葉
杜撰(ずさん)
杜撰(ずさん)は国語の授業など、勉強の場面で目にする機会が多い熟語です。
「詩や文章などに間違いが多いこと」や「仕事に誤りが多くいいかげんなこと」という意味があり、中国北宋の詩人・杜黙(ともく)の詩の多くが、作詩上の決まりから外れていたことが由来とされています。
似た言葉には、四字熟語「杜撰脱漏(ずさんだつろう)」や、これを略した「杜漏(ずろう)」がありますよ。
杜若(かきつばた)
アヤメ科の多年草・カキツバタを漢字で書くと「杜若(もしくは燕子花)」になります。
在原業平の和歌「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」も有名ですね。
杜若は「とじゃく」と音読みされることもあり、愛知県豊田市には「杜若高等学校」があります。名古屋鉄道でおなじみの名鉄グループの学校で、校章はもちろんカキツバタです(ちなみに愛知県の県花はカキツバタです)
杜鵑(ほととぎす)
カッコウ目カッコウ科の鳥・ホトトギスには漢字表記がたくさんあり、「杜鵑」はそのうちの1つです。
ほかの表記には「杜宇・霍公鳥・郭公・時鳥・子規・不如帰・沓手鳥・蜀魂」などがあります。
そのほか「杜」を使った熟語・人名など |
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最後までご覧いただきありがとうございます。ちなみに「杜」が入る名字(苗字)には「石杜(いしもり)」があります。東北地方(とくに岩手県)に多い印象です!
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参考URL・参考書籍
- 杜 – 漢字ペディア(公益財団法人 日本漢字能力検定協会)
- 新聞漢字あれこれ95 「森」と「杜」 異なるイメージ – 日常に“学び”をプラス 漢字カフェ
- 仙台はなぜ杜の都といわれているのか。定禅寺通りのケヤキは、いつ、どういう経緯で植えられたのか。 – レファレンス協同データベース
- 杜若高等学校 – 学校法人名鉄学園
- 『広辞苑 第七版』岩波書店,2018