木へんに京の漢字「椋」は、音読みで「リョウ」訓読みで「むく」と読みます。
スマホで変換するときは、ほかに候補が少ない「むく」と打つのがおすすめです。

漢字音読み・訓読み
[音] リョウ
[訓] むく


「椋」を使った熟語・言葉は?

椋の木(むくのき)

横川のムクノキ(岡山県美作市・県指定天然記念物・日本新名木百選)01
▲横川のムクノキ(岡山県美作市・県指定天然記念物)via Wikimedia Commons 社会教育課 CC BY-SA 4.0(画像をトリミングしています)

椋の木(ムクノキ)は、アサ科(旧ニレ科)の落葉高木です。漢字一文字で椋(ムク)と書くこともあります。
日本でも関東地方以西の温暖な地域に生育しており、高さ20mの巨木になるため、天然記念物に指定されているものも珍しくありません。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

「横川のムクノキ」のほかにも「しずのムクノキ」(茨城県那珂市)・「植木野天神のムクノキ」(兵庫県姫路市)・「すげのムクノキ」(広島県尾道市)などが県の天然記念物に指定されています。家の近くの大木が実は「椋の木(ムクノキ)」だったなんてこともあるかも!?

椋鳥(むくどり)

椋鳥(ムクドリ)
▲椋鳥(ムクドリ)via Wikimedia Commons Alpsdake CC BY-SA 3.0(画像をトリミングしています)

椋鳥(ムクドリ)は、スズメ目ムクドリ科の鳥です。全長約25cmとスズメとハトの中間くらいの大きさで、体は灰褐色、くちばしと脚は黄色をしています。
日本各地に大群で棲み、果実や昆虫を食べます。「ジュンジュンジュン」や「リャーリャー」などと騒がしく鳴くのが特徴で、騒音やふん害がニュースになることもしばしばです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

椋鳥という名前は、椋の木の実(椋の実)を食べることから付いたと言われています。ムクドリよりも小さい「小椋鳥(コムクドリ)」や、渡り鳥の「星椋鳥(ホシムクドリ)」という鳥もいますよ

苗字・名前としての「椋」は?

「椋」を使った苗字には「小椋(おぐら)」「椋本(むくもと)」「椋木(むくのき)」などがあります。
第17回日本レコード大賞『シクラメンのかほり』(歌唱:布施明さん)の作詞作曲も行なった、シンガーソングライターの小椋佳(おぐら・けい)さんや、北京オリンピック2008のバドミントン・女子ダブルスで5位入賞を果たした小椋久美子(おぐら・くみこ)さんなどが有名です。


▲小椋久美子さん(サムネイル画像右)は潮田玲子さん(同左)との「オグシオ」ペアで人気を博しました

また、名前としての「椋」は1990年(平成2年)に人名用漢字に追加されました。
プロ野球の2013年シーズンに読売ジャイアンツの開幕投手を務めた、宮國椋丞(みやぐに・りょうすけ)投手などが有名です。

「椋」を使った名前
  • りょう
    椋子(りょうこ)・椋太(りょうた)・椋平(りょうへい)・椋丞(りょうすけ)など
  • むく
    椋(むく)
  • くら
    彩椋(さくら)

▲広報誌などで実在の読みが確認できた名前を掲載しています

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