「老舗」の正しい読み方は「しにせ」もしくは「ろうほ」です。「しにせ」は熟字訓(当て字)、「ろうほ」は音読みを組み合わせた読み方で、どちらも広辞苑の見出し語に採用されています。

「老舗」の意味(広辞苑から抜粋)
  • しにせ【老舗】
    先祖代々から続いて繁昌している店
  • ろうほ【老舗】
    代々つづいた商店。しにせ


【老舗】しにせ・ろうほの使い分けは?

傾向として、文章の中で用いられる場合はしにせ、固有名詞(店名など)に使われる場合はろうほと読むことが多いです。

高木屋老舗(柴又)01
▲葛飾柴又の老舗(しにせ)和菓子店「高木屋老舗(ろうほ)」 via Wikimedia Commons Kamemaru2000 CC BY-SA 3.0(画像をトリミングしています)

テレビ番組でも、文章内では「創業200年の老舗(しにせ)」「老舗(しにせ)ののれんを守る店主」などとナレーションをあてるケースが多く見られます。
いっぽう、老舗(ろうほ)と読むお店は、上の写真の高木屋たかぎや老舗ろうほのほか、京都祇園の「かづらせい老舗ろうほ」などが有名です。

老舗(ろうほ)と読むお店の例
  • 高木屋老舗(たかぎやろうほ)
    葛飾区柴又の和菓子店・食事処。「草だんご」が名物
  • 松河屋老舗(まつかわやろうほ)
    文久2年(1862年)創業の和菓子店。名古屋栄に本店
  • かづら清老舗(かづらせいろうほ)
    八坂神社参道。かんざしなど女性の髪まわりの小物を扱うお店
  • 大原老舗(おおはらろうほ)
    佐賀県唐津市。銘菓「松露しょうろ饅頭」で知られる

▲高木屋老舗は映画『男はつらいよ』の寅さんの故郷としても知られます

まとめ【アナウンサーでも知らない「ろうほ」】

最後までご覧いただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。

  • 老舗の読み方は「しにせ」もしくは「ろうほ」
  • 老舗には「先祖代々から続くお店」という意味がある
  • 文章内ではおもに「しにせ」と読み、お店の名前に使われる場合は「ろうほ」と読む傾向にある

以前、フリーアナウンサーの有働由美子さんが、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で「老舗(ろうほ)という読み方を知らなかった」という旨を口にして、それがニュースになったことがありました。それもふまえると、とくにこだわりがない限り、固有名詞以外であえて「ろうほ」と読む必要はないのかもしれません。

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参考書籍・参考URL

▲大原老舗の松露饅頭。松林に生える松露(しょうろ)というキノコによく似ていることから、江戸時代に当時の藩主が名付けたと言われています