1968年の今日(12月21日)、アメリカの有人宇宙船「アポロ8号」が、米航空宇宙局(NASA)によって、フロリダ州ケープカナベラルから打ち上げられました(サターンV型ロケット3号機)。

アポロ8号「地球の出」写真01
▲アンダース飛行士によって撮影された「地球の出」。20世紀でもっとも有名な写真の一つです via Wikimedia Commons public domain

搭乗したのは、フランク・ボーマン、ジム・ラヴェル、ウィリアム・アンダースの3人の宇宙飛行士です。アポロ8号は3日後の12月24日に、史上初となる月の周回軌道に乗り、人類初の月周回飛行に成功。翌日までに月を10周し、12月27日に地球に帰還しています。

アポロ8号の宇宙飛行士(フランク・ボーマン、ジム・ラヴェル、ビル・アンダーズ)01
▲アポロ8号の乗組員(左からラヴェル、アンダース、ボーマン)via Wikimedia Commons public domain


月には何がいた?【月の裏側】

アポロ8号に搭乗した3人の宇宙飛行士は、12月24日のクリスマスイブに、旧約聖書の冒頭の書「創世記」の朗読を行い、その様子がテレビで放送されました(”Christmas Eve Broadcast”)。

アポロ8号から撮影された「月の裏側」の写真01
▲アポロ8号から撮影された「月の裏側」の写真 via Wikimedia Commons public domain

アポロ8号が月の裏側から戻ったときの、ラヴェルの「みんなに伝えてくれ、月にはサンタクロースがいたぞ(Please be informed there is a Santa Claus.)」というセリフと、それに対する管制センターの「それはそうだ。君たちがそれを一番よく知っている連中だからな(That’s affirmative. You’re the best ones to know.)」という返答も有名です。

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