「活魚」は「かつぎょ」もしくは「いけうお」と読みます。
どちらも広辞苑の見出し語に採用されている言葉です。

漢字音読み・訓読み
[音] カツ
[訓] きる・ける・かす
[音] ギョ
[訓] うおさかな

▲「活・魚」の読み方。カツギョは音読み、イケウオは訓読みを組み合わせた読み方です


「活魚」の意味は?

活魚のイメージ(生け簀で泳ぐアジ)01
▲活魚(生け簀で泳ぐアジ)

活魚には「生きている魚」という意味があります。
広辞苑ではとくに「活魚(いけうお)」を「食用のため水中に囲って生かしておく魚。いけすの魚」としていますが、実際の場面でははっきりと区別して使われているわけではないようです。

活魚(かつぎょ・いけうお)の意味
  • 活魚(かつぎょ)
    生きている魚。生魚
  • 活魚(いけうお)
    食用のため水中に囲って生かしておく魚。いけすの魚

▲広辞苑より。これだけ見ると「カツギョ」のほうが意味が広い印象を受けます

「活魚料理」の読み方は?

活魚料理には「かつぎょりょうり」「いけうおりょうり」の両方の読み方があります。両者に大きな意味の違いはありません。
食べログで検索してみると「活魚料理(かつぎょりょうり)」と読む飲食店は約870件、「活魚料理(いけうおりょうり)」と読む飲食店は約377件ヒットし、「かつぎょ」と読むお店が多いようです。

「活魚」と付く飲食店や宿の例
  • 活魚寿司(かつぎょすし)
    大阪の回転寿司屋。泉佐野市など
  • 活魚水産(かつぎょすいさん)
    徳島の居酒屋・海鮮料理屋。紺屋町店など
  • 活魚の美舟(いけうおのみふね)
    愛知県・知多半島の先端に位置する宿
  • 伊勢海老・活魚料理 珊瑚礁(いせえび・いけうおりょうり さんごしょう)
    和歌山県白浜町の活イセエビをはじめとする海鮮のお店


▲活魚水産 紺屋町店(徳島県徳島市)via Googleマップ

なお、活魚を運ぶクルマ「活魚車(活魚運搬車)」は「かつぎょしゃ(かつぎょうんぱんしゃ)」と読みます。
空気ポンプで酸素を送り、海水と同じ状態にした水槽を積んで走るトラックです。

活魚運搬車( いすゞ自動車)01
▲活魚運搬車(いすゞ自動車)via Wikimedia Commons Mj-bird CC BY-SA 3.0(画像をトリミングしています)

まとめ【活魚と鮮魚の違いは?】

最後までご覧いただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。

  • 活魚の読み方は「かつぎょ」もしくは「いけうお」
  • 活魚には「生きている魚」という意味がある
  • 飲食店にも「活魚料理(かつぎょりょうり)」と「活魚料理(いけうおりょうり)」の両方の読み方のお店が存在する

活魚と鮮魚せんぎょの違いは、活魚は「生きている魚」を指しますが、鮮魚は「息をしていない新鮮な魚」を指して使われる言葉です。
魚は大きく分けて「活魚」「鮮魚」「冷凍魚」の3通りの方法で流通しています。

鮮魚01
▲鮮魚。氷の上に並べられた状態が多いです
ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

「かつぎょ」と「いけうお」、どちらの読み方(言葉)もあるのはありがたい反面、どちらを使うか迷ってしまう場面もありそうですね。水産業界や飲食店などで、こだわりを持って使い分けている方がいれば、お話を伺ってみたいところです

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