「街道」の一般的な読み方は「かいどう」です。
「商店街(しょうてんがい)」や「地下街(ちかがい)」など、「街(ガイ)」と読む熟語が多いのでややこしいですが、この機会に覚えておくとよいでしょう。

漢字音読み・訓読み
[音] ガイカイ
[訓] まちちまた
[音] ドウトウ
[訓] みち

▲「街・道」の読み方。ちなみに「街(カイ)」と読む熟語は「街道」以外に見当たりません


「街道」の意味・使い方(例文)は?

街道には「各都市間を結ぶ主要道路」「人生を歩む道」という意味があります。使い方(例文)は以下のとおりです。

  • 日光街道をドライブする
  • 街道沿いの道の駅で休憩する
    (街道沿い=街道にぴったりついている)
  • 出世街道をひた走る
日光街道01
▲日光街道(にっこうかいどう)。江戸と日光を結ぶ街道で、江戸時代の五街道(ごかいどう)の1つです
【参考】「街道」が付くスポット(読み方)
  • 四街道市(よつかいどうし)
    千葉県の自治体。千葉市や佐倉市の隣
  • 湯の坪街道(ゆのつぼかいどう)
    湯布院温泉のメインストリート
  • 南小国そば街道(みなみおぐにそばかいどう)
    熊本阿蘇の蕎麦屋が並ぶ町道。吾亦紅われもこうが有名
  • 宮の街道温泉 江戸遊(みやのかいどうおんせん えどゆう)
    宇都宮インターパークにあるスーパー銭湯

【珍しい】朝倉街道駅(あさくらがいどうえき)

「街道(ガイドウ)」と全く読まないわけではありません。
例えば、西鉄電車の天神大牟田線には「朝倉街道(あさくらがいどう)」という駅があります。福岡県筑紫野市の駅です。

朝倉街道駅01
▲朝倉街道駅。「Asakuragaido Sta.」と書かれています via Wikimedia Commons Muyo CC BY-SA 3.0(画像をトリミングしています)

なぜ「カイドウ」と読むの?

江戸時代の初期、「カイドウ」にはおもに「海道」の字が使われていました。
海道に代わって「街道」の文字が多く見られるようになったのは、江戸時代後期(天保の頃)からです。
はっきりしたことは分かりませんが、もともと「海道」と表記されていたため、「街道」もそのまま「カイドウ」と読むようになったのかもしれません。

東海道五十三次(品川・日之出)
▲東海道は海のそばを通るので「海道」の文字がそのまま使われているようです(画像は歌川広重の浮世絵『東海道五十三次』)

まとめ【外道は「げどう」】

最後までご覧いただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。

  • 街道の一般的な読み方は「かいどう」
  • 街道の意味は「各都市間を結ぶ主要道路」「人生を歩む道」
  • 珍しい例として「朝倉街道(あさくらがいどう)」という駅がある

街道と同じく「がいどう」と読んでしまいがちな漢字に「外道」があります。
こちらの読み方は「げどう」で、「真理にそむく説」や「仏教以外の教え」などの意味を持つ言葉です。

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