1989年の今日1月8日(日曜日)、前日の昭和天皇の崩御を受けて、昭和天皇第1皇男子の明仁さま(現上皇)が天皇に即位(即位日は昭和64年1月7日)。「大化」以来、247番目の元号「平成」がスタートしました。

元号「平成」を発表する小渕恵三(内閣官房長官)
▲新元号「平成」を発表する内閣官房長官(当時)の小渕恵三 via 人事院 CC BY 4.0(画像をトリミングしています)

当時の内閣官房長官・小渕恵三が、生乾きの「平成」とかかれた書を掲げ(揮毫は書家の河東かとう純一)、「新しい元号は『平成』であります」と発した場面はあまりにも有名です。
このシーンで、小渕恵三はいちやく時の人となり、道を歩く小学生から「平成おじさん!」と指を差されることもあったそうですよ。

このページでは、元号「平成」の由来や考案者について紹介します。ラストでは、平成が続いた期間や、終わりの日についても触れますね。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

ちなみに、小渕恵三が新元号・平成を発表したのも、昭和64年1月7日です。「元号を平成に改める」とする、改元の法令『元号を改める政令』が1月7日に公布され、その法令の附則「この政令は、公布の日の翌日から施行する。」に則り、1月8日から平成が始まりました。細かい話ですが、知ると勉強になりますね!


「平成」の由来は?

元号「平成」は、中国の歴史書『史記』五帝本紀の「内平かに外成る」や、『書経』大禹謨だいうぼの「地平らかに天成る」から引用されたものです。考案者は公表されていませんが、東京大学名誉教授で、東洋史を専門とする山本達郎によるものだと言われています。

元号「平成」の由来

  • 内平かに外成る(『史記』五帝本紀)
  • 地平らかに天成る(『書経』大禹謨)

この「平成」には、日本国外にも、そして天地にも平和が達成されるという意味が込められており、当時、新しい時代の元号とするのに、最もふさわしいとして決定されました。
平成の期間中、世界から戦争がなくなることはありませんでしたが、第二次世界大戦の起きた昭和時代との対比からか、「平成=戦争がなく平和な時代」というイメージを持っている人は多いようです(NHKの世論調査より)。

まとめ【終わりの日】

ここまでご覧いただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。

  • 1989年1月8日(日曜日)に、元号「平成」がスタートした
  • 平成の由来は、中国の歴史書『史記』五帝本紀の「内平かに外成る」や、『書経』大禹謨の「地平らかに天成る」
  • 考案者は東京大学名誉教授の山本達郎とされる

ちなみに「平成終わりの日」は、2019年(平成31年)4月30日の火曜日で、30年3ヵ月使われました。これは歴代で4番目の長さです。

順位元号年数
第1位昭和(しょうわ)62年
第2位明治(めいじ)43年9ヵ月
第3位応永(おうえい)33年10ヵ月
第4位平成(へいせい)30年3ヵ月

▲長く使われた元号ランキング

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

第3位の応永は、室町時代の1394年から1428年まで続きました。足利義満が金閣寺を造営した時代にあたります。最近の元号がズラリと並ぶ中、ランキング内で異彩を放っていますね!

関連ページ▼

参考URLなど