「キャベツと白菜(ハクサイ)って、
どっちが、栄養豊富なのかな?」
なんて疑問を、抱えてませんか??
キャベツと白菜って、見比べても
どことなく姿カタチが似ていますよね。
ですので、冒頭のような疑問が頭に
浮かんだり、栄養面でどんな違いが
あるのか気になる人も多いと思います。
そこでココでは、キャベツと白菜では、
どちらが栄養豊富なのか、まずは100g
あたりの栄養素を徹底的に比較し、
そのあと、キャベツと白菜に含まれる、
それぞれの注目成分を取り上げる形で、
検証を進めていきます。
ということでまずは早速、キャベツと
白菜100gあたりの栄養素(全20項目)に
ついて、一気に比較していくと…
まずは100gあたりの栄養素を徹底比較!
栄養(成分) | キャベツ | 白菜 |
---|---|---|
エネルギー | 23kcal | 14kcal |
水分 | 92.7g | 95.2g |
たんぱく質 | 1.3g | 0.8g |
脂質 | 0.2g | 0.1g |
炭水化物 | 5.2g | 3.2g |
食物繊維 | 1.8g | 1.3g |
カロテン | 50μg | 99μg |
ビタミンB1 | 0.04mg | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.03mg | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.11mg | 0.09mg |
栄養(成分) | キャベツ | 白菜 |
ビタミンC | 41mg | 19mg |
ビタミンE | 0.1mg | 0.2mg |
ビタミンK | 78μg | 59μg |
葉酸 | 78μg | 61μg |
ナトリウム | 5mg | 6mg |
カリウム | 200mg | 220mg |
カルシウム | 43mg | 43mg |
マグネシウム | 14mg | 10mg |
リン | 27mg | 33mg |
鉄分 | 0.3mg | 0.3mg |
栄養(成分) | キャベツ | 白菜 |
(いずれも可食部100gあたり。五訂日本食品標準成分表をもとに作成)
まずは単純に、キャベツと白菜の
食品標準成分表に載っている栄養素を
比較してみると、上の表のとおり。
キャベツにはビタミンCが、そして
白菜にはカロテン(ビタミンA)が
豊富に含まれているのが分かりますね^^
で、こうして比較すると、キャベツの方が
多くの栄養素で勝利(?)を収めていますが
(上の20項目だとキャベツの11勝6敗3分)!
ただしコレには、
白菜のほうが水分量が多いため、
同じ重さで比較すると、
その分、栄養素の数値的には(白菜が)
劣ってしまうという、ちょっとした
カラクリも隠されています。
ということで続いては、
キャベツと白菜のそれぞれに含まれる、
注目の栄養成分について見ていくと…
キャベツの注目成分は胃薬の名前にもなっているアレ!
- キャベツの栄養成分で注目したいのは、胃腸薬の
名前にもなっている、キャベジン(ビタミンU)!
先ほどの表に出てきた栄養素の他に、
キャベツに含まれている成分で
注目しておきたいのがキャベジン。
胃薬の名前にもなっていて
有名なこのキャベジンには、
- 胃酸の分泌の抑制
- 胃粘膜の新陳代謝の促進
- 胃潰瘍・胃炎からの回復
このような効果が認められているので、
「最近、胃の調子が気になる…」という人は
キャベツを食べるとよいかもしれません。
ただし、キャベジンは熱に弱いという
特徴を持っているので、キャベジンを
効果的に摂取したいなら、
生のままのキャベツを食べるか、
素直に薬局でキャベジンコーワを
買ってくるのがイチバンですね^^
ちなみに、キャベジンコーワを
販売している興和株式会社の
プレスリリースには、
- キャベジンの開発は、昭和 15 年(1940 年)に米国でキャベツに含まれる MMSC(メチルメチオニンスルホニウムクロライド)という成分の胃潰瘍予防作用が発見されたことに始まります。
- 製品名の由来は、キャベツに含まれるという意味の「cabbage in(キャベッジ、イン)」を転じてキャベジンという名称になりました。
出典:http://www.kowa.co.jp/news/2010/cabagin_50th.pdf
こんな記載があるので、キャベジンが
含まれているから胃腸薬にキャベジン
という名前が付けられたのではなく、
胃腸薬の名前がそのまま一般化して
キャベツの成分(MMSC)の呼称として
使われるようになった!
といったほうが、
実は正しいのかもしれません。
まあ生で食べるなら、焼肉屋さんや
居酒屋でおつまみ(一品料理)として
出てくるコトでもおなじみの、
家庭でもカンタンに作れちゃう、
塩キャベツがイチオシですね^^
「やみつき塩キャベツ」の
作り方については、こちらの動画が
スゴく参考になりますよ。↓
続いては、白菜に含まれている、
注目の栄養成分についてのご紹介です!
白菜はアミノ酸が満遍なく含まれていて低カロリー!
- 白菜には量こそ多くないが、
さまざまな種類のアミノ酸が含まれている! - 水分量が多い分、低カロリーなので
ダイエット中の方にオススメの食材!
一方、先ほどの表だけ見ると栄養的には
キャベツに劣っている印象を持たれがちな
白菜(はくさい・ハクサイ)ですが、
量こそ多くないものの、さまざまな
種類のアミノ酸が含まれているのが、
見逃せないポイント。
参考までに、五訂日本食品標準成分表に
記載のある白菜に含まれるアミノ酸を
まとめておくと、こんな感じになります^^
白菜に含まれるアミノ酸一覧 | ||
---|---|---|
グルタミン酸(230mg) | アスパラギン酸(66mg) | アラニン(48mg) |
アルギニン(34mg) | リジン(32mg) | セリン(31mg) |
ロイシン(30mg) | バリン(30mg) | スレオニン(26mg) |
グリシン(26mg) | プロリン(22mg) | イソロイシン(21mg) |
フェニルアラニン(18mg) | ヒスチジン(14mg) | チロシン(13mg) |
シスチン(9mg) | メチオニン(7mg) | トリプトファン(6mg) |
(カッコ内は100g中のアミノ酸量)
また、初めの表に戻りますが白菜は水分が
多い分、100gあたりのエネルギーがわずか
14kcalと、とっても低カロリー。
ですので、ダイエット中の人はもちろん
冬の寒い季節、ついつい色んなモノを
食べ過ぎちゃったなんて方も、
白菜を献立の中に、軽くヘビロテ気味に
組み入れて、上手くカロリー調整を
していけると良いですね。
白菜を鍋に入れようと思っている人は、
こちらの記事で切り方を覚えておくと、
美味しく食べられてオススメですよ^^↓
最後に、キャベツと白菜の両方に
含まれている注目成分についても、
取り上げておきましょう!
さいごに&キノコの栄養別ランキング!
今回はキャベツと白菜に含まれる
栄養素の比較をしたあと、それぞれの
注目成分も取り上げてまとめてきました。
こう見てくると、似たような姿形の
2つの野菜でも、含まれている栄養には
それぞれ個性があって面白かったですね^^
で、最後にもう1つだけキャベツと
白菜の両方に含まれる注目の成分を
ご紹介しておくと、
「イソチオシアネート」という
名前の辛み成分には、
- 消化促進作用
- 血栓予防
- ガン予防
こういった効果が知られているので
コレも頭に入れておくと食事の際、
さらにありがたみが増すと思います。
なお、栄養の比較という意味では、下の
8種類のキノコを5つの栄養別ランキング
にしてまとめた記事もオススメ。↓
8種類のきのこ(しいたけやエリンギ、松茸など)を、それらに含まれる代表的な5つの栄養素ごとに比較し(カロリーや食物繊維、ビタミンB1など)、ランキング形式にしてまとめています。
さらに、
この下の関連記事のところでは、
- 麦茶と烏龍茶での栄養(など)の違い
- 梨の栄養(りんごとの比較も!)
などの記事もご用意していますので、
お時間のある方は、どうぞこのまま
下のほうへとお進みください♪