「有名なキノコ(きのこ)たちの、
 栄養別ランキングを知りたい!」

なんて、思ってませんか??

きのこ 栄養 ランキング

野菜中心の生活をしている人にとって
味や食感のアクセントになる事もあり、

毎日の食生活に、ちょくちょく
取り入れたくなる食材といえば、
きのこ(キノコ)類。

で、せっかく、きのこを料理に使うなら、
たっぷりの栄養が含まれているモノを
セレクトしたいですよね。

そこで、今回は、
きのこの栄養素ランキングと題して、

  1. 生しいたけ(椎茸・シイタケ)
  2. エリンギ
  3. 生まいたけ
  4. ほんしめじ
  5. えのきたけ
  6. 松茸(まつたけ・マツタケ)
  7. マッシュルーム
  8. なめこ

これら8種類の
超メジャーなきのこたちを、
五訂食品成分表に記載の数値を元に、

  1. カロリー
  2. 食物繊維
  3. ビタミンB1
  4. ビタミンB2
  5. カリウム

これら5つの栄養素ごとに比較し、
ランキング形式にしてまとめました。

コレを読めば、きっと新たな発見が
あること間違いなしですよ^^

ということで、まずは早速、
カロリーについてのランキングから
一緒に見ていきましょう!

一番栄養のあるきのこはどれ?部門別ランキング!

1. ダイエットに効果的なのは?カロリーランキング

それぞれのきのこに含まれる
カロリー(エネルギー)は表のとおり。

ランキングきのこの種類カロリー(kcal)
第1位エリンギ24
第2位松茸23
第3位えのきたけ22
第4位生しいたけ18
第5位生まいたけ16
第6位なめこ15
第7位ほんしめじ14
第8位マッシュルーム11

※可食部100グラムあたりの数値です

で、カロリーについてはダイエットに
興味のある方が多いと思うので、
あえてランキング下位に注目すると、

可食部100グラムあたりのカロリーが
一番低い(少ない)のはマッシュルーム。

布の上のマッシュルーム

個人的に、マッシュルームは食の大国・
アメリカ合衆国でよく食されている
イメージが強いコトもあり、

他のきのこよりもむしろ
カロリーは高いと思い込んでいたので、
この結果は正直意外でした。

加えてエリンギが8種類のキノコの中で
一番カロリーが高い
のも、新たな発見。

コレはエリンギの持つ、
他のきのこと比べたときの、

  • 水分の含有量がやや少ない

という特徴が、ランキングの順位に
影響を与えたのだと思います。

で、この結果をふまえると、
1日の摂取カロリーを
できるだけ低く抑えたい場合は、

  • マッシュルーム
  • しめじ

これらのキノコを選んで食べるのが
賢い選択だといえそうです。

続いては、私たちの腸内環境を
整えてくれるキノコはどれなのか、
食物繊維のランキングに移ります。

2. 腸内環境に良いのは?食物繊維ランキング

ランキングきのこの種類不溶性食物繊維(g)
第1位松茸4.4
第2位エリンギ4.0
第3位えのきたけ3.5
第4位生しいたけ3.0
第5位ほんしめじ2.6
第6位生まいたけ2.4
第7位なめこ2.3
第8位マッシュルーム1.8

※可食部100グラムあたりの数値です

腸内環境を整えてくれる
栄養素として有名な、食物繊維を
もっとも多く含むきのこは松茸。

木箱に入った松茸(まつたけ)とすだち

個人的に、食べているときの食感や
歯ざわりからして、食物繊維のトップは
「えのき」だと予想していたので、

このランキング結果も
意外といえば意外でしたね。

ただ、便通改善をメインの目的として
わざわざ松茸を買って食べるのは、
まわりの人から、

「叶姉妹かよ!」

というツッコミが飛んできても
文句が言えないほどセレブ過ぎるので、
次点(第2位・第3位)となっている、

  • エリンギ
  • えのき

あたりを選んで食べるようにすると
(精神的な部分も含めて)腸に良い
効果が得られるかもしれません。

と、話題をサッとマツタケに戻して、
松茸の国内生産地と海外からの輸入先
ランキング
が気になる場合はこちらを。

「そもそも松茸の旬っていつだっけ?」

という疑問が頭の中に浮かんでいるなら
地域によって異なる国産松茸の収穫時期
について説明しているこちらを。↓

海外の友達に松茸のこと(良さ)を
英語でスラスラと説明したいなら、
以下の記事をご覧ください。

続いては、疲労からのスムーズな回復を
目指す人に薦めたい、ビタミンB1を
多く含むキノコのランキングです!

3. 疲労回復に効くのはコレ!ビタミンB1ランキング

ランキングきのこの種類ビタミンB1(mg)
第1位生まいたけ0.25
第2位えのきたけ0.24
第3位エリンギ0.14
第4位T生しいたけ0.10
第4位T松茸0.10
第6位ほんしめじ0.08
第7位なめこ0.07
第8位マッシュルーム0.06

※可食部100グラムあたりの数値です

炭水化物をエネルギーに変換してくれる
栄養素として必要不可欠なビタミンB1。

疲労回復に効果があるとされているので
老若男女問わず、積極的に摂りたい
栄養素の1つですよね。

で、そんなビタミンB1が
もっとも豊富に含まれている
きのこは舞茸(まいたけ)。

舞茸(まいたけ・マイタケ)

第2位の、えのきたけと共に
アタマひとつ飛びぬけた数値を
叩きだしているので、

「最近、疲れが気になる…」

という場合は、例えば舞茸やえのきを
バターソテーなんかにして食べると
明日への活力が湧いてきそうです。

ちなみに、このまま読み進めていけば
どこかの段階で気が付くはずですが、
きのこの中でも超定番のしいたけは、

ほぼすべてのランキング項目で
安定的に中位
に位置しており、
さすがだなって感じがします(笑)

というコトで、いつもシイタケの
切り方について迷いがちだという人は
こちらの2記事も。↓


しいたけが余ってしまった場合の
保存方法が気になるなら、
以下の2記事を参考にしてください。


そして、アンチエイジングも期待できる
ビタミンB2のランキング結果は…

4. Let’sアンチエイジング!ビタミンB2ランキング

しめじ

ランキングきのこの種類ビタミンB2(mg)
第1位ほんしめじ0.50
第2位生まいたけ0.49
第3位マッシュルーム0.29
第4位エリンギ0.28
第5位生しいたけ0.19
第6位えのきたけ0.17
第7位なめこ0.12
第8位松茸0.10

※可食部100グラムあたりの数値です

ビタミンB2は細胞の再生や、
脂肪・糖質の代謝に関わるので、

  • アンチエイジング
    (老化防止)

のためにも、ぜひ摂取したい栄養素。

そして、先ほどのビタミンB1に関する
ランキングもふまえたうえで言うと、

まいたけは、ビタミンB1(第1位)と
B2(第2位)の両方が豊富に含まれている
いわばビタミン優等生だと言えますね。

さらに、先ほどのランキングまで
良くも悪くもすべて最下位(第8位)に
位置していた(!)マッシュルームが、

今回のビタミンB2ランキングでは
第3位まで躍進してきて、個人的には
なぜだかちょっとホッとしてます。

というのも、
全てのランキングで下位に沈んでいたら
それはもうキノコと言うよりも、

(暴言覚悟で言いますが、)
ただただ中身がスカスカの食べ物
ってコトになっちゃいますからね(笑)

(…といいつつ、なめこも
 ずーっと安定的に下位にいるのは
 ココだけの話です^^;)

で、記事冒頭の2つのランキング
(カロリー・食物繊維)と比べて、

今ご紹介したビタミンB1とB2は、
より「栄養」を摂っているという
実感が湧きやすいですよね。

ですので、

「とにかく、栄養豊富な
 きのこを選んで食べたい!」

という場合は、ビタミン類が豊富な
まいたけやエリンギを積極的に食すのが
大正解だといえるでしょう。

最後は、高血圧の方にイチオシの
カリウム含有量ランキングに移ります。

5. 高血圧の方にイチオシ!カリウムランキング

ランキングきのこの種類カリウム(mg)
第1位エリンギ460
第2位松茸410
第3位マッシュルーム350
第4位えのきたけ340
第5位まいたけ330
第6位ほんしめじ300
第7位生しいたけ280
第8位なめこ230

※可食部100グラムあたりの数値です

カリウムは、体内の余計な塩分を
排出してくれるはたらきがあるため、
高血圧の人にオススメの栄養素。

さらに、筋肉のエネルギー代謝を助けて
疲れを取ってくれるともされています。

カリウム豊富なバナナを食べると
足がつりにくくなるなんてコトを良く
言いますが、要はソレと同じですね。

そして、そんなカリウムを
一番豊富に含むきのこはエリンギ。

エリンギ

エリンギはカロリーが少し高めなぶん、
ココまでを振り返ってみても分かる通り
栄養素がバランスよく含まれています。

ということで今度、焼き鳥屋や
焼肉屋に行くときは、メニューの隅に
ポツンと載っているはずのエリンギを、

必ず忘れずに肉と一緒に頼もうと、
ひそかにココロの中で誓った僕が
今ココにいますね(笑)

ちなみに、先ほどチラッと触れた
ランキング下位の常連・なめこは
このカリウム部門でもなんと最下位。

ということで、なめこは、

  • 独特の食感を楽しむ
    低カロリー食品

くらいの、栄養的にはあえて
何も触れない位置づけにしておくのが
イチバンかもしれません。

全てのランキングが出揃ったところで、
一度要点をスッキリまとめましょう!

まとめ&松茸の生産量が一番多い都道府県はどこ?

今回は、代表的なきのこ8種類を
これまたキノコに含まれている
代表的な5つの栄養素ごとに比較し、

それをランキング形式にまとめたうえで
ズラリとご紹介してきました。

最後にもう一度、今回きのこたちの
栄養を比較してみて分かったコト
を、
ギュッ!と凝縮してまとめておきます。

■ 今回のランキングから分かるコト

  • ダイエットが気になるあなたに!
    低カロリーなのはマッシュルーム
  • 便通を改善したいあなたに!
    食物繊維が豊富なのはマツタケ
  • ビタミンB1・B2を豊富に含む
    ビタミン優等生はマイタケ
  • 高血圧が気になるあなたに!
    カリウムが豊富なのはエリンギ

しかし記事内でも触れたとおり、
これまでマッシュルームは米国っぽい
からカロリーが高そうだな~とか、

マツタケは高級食材だから
食物繊維のイメージなんて
全然ないよな~とか思ってました。

それが、今回のランキング結果を見て
ヘンな先入観を持つのは良くないな
と改めて感じましたね。

キノコの栄養に興味を持った人なら
こちらもきっと気になるはずの、

  • 冷凍・加熱したときの
    きのこの栄養素の変化

についてまとめた記事はこちらです。↓

また、袋でパッケージングされた
キノコに賞味期限が書かれていない
のは
なぜだろう?という、

過去の僕も抱いた素朴な疑問が
あなたの頭の中にも浮かんでいるなら、
以下の記事をどうぞ^^