トイレットロールの日(10月11日)01

10月11日は「トイレットロールの日」です。
1963年(昭和38年)に、日本国内初の一般市販用のロール状トイレットロール「スコット トイレットロール 75m」を発売した日本製紙クレシアによって制定されました。

日付の由来は「トイレット(10)」の10月と、「ロール(roll)のll(エルエル)」を数字の11に見立てたところから。
普段はあまり気に留めることのないトイレットペーパーにスポットライトを当てる日を作り、その歴史などを振り返る機会になればとの願いが込められています。

ということで今回は、そんなトイレットロールの歴史を簡単に振り返ったあと、トイレットロール(トイレットペーパー)にまつわるクイズを1問出題します!


【歴史】トイレの後始末に紙を使うようになったのはいつ?

日本の庶民がトイレの後始末に紙を使うようになったのは江戸時代から。当時は「浅草紙」という安価な漉き返し紙を「落とし紙」として使っていました。
また、明治時代には新聞紙もトイレの落とし紙として利用されていたんだとか。お尻が痛くならないように、手で揉んでクシャクシャにしてから使っていたなんて話もあるそうです。

明治時代の新聞紙(東京日日新聞創刊号1872年3月29日)01
▲明治時代の新聞(東京日日新聞創刊号1872年3月29日) via Wikimedia Commons Mainichi Shimbun public domain

そして昭和時代に入り、戦後の高度経済成長期に公団住宅(団地)に洋式水洗トイレが標準装備されるようになると、トイレットロールも本格的に一般家庭に普及していきました。
ちなみに、発売当初(1963年)のトイレットロールの値段は「1ロール45円」で、1ロールずつ百貨店で丁寧に包装して売られていたんだそう。現在のお金の価値をふまえたうえで比較すると、当時はかなりの高級品だったことがうかがえます。

公団芝白金住宅01
▲公団芝白金団地(1964年3月竣工) via Wikimedia Commons Srinivasa Aiyangar Ramanujan CC BY-SA 3.0(画像をトリミングしています)
ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

どんなものでも発売当初は高級品(割高)であることが少なくありませんが、トイレットロールも同様だったんですね。新聞紙を使っていたとは驚きですが、今でもトイレットペーパーがない時の対処法として、使う可能性はゼロではないかも? そのときは、お尻を傷めないように、手で揉んでクシャクシャしてから使いましょう(!?)

【クイズ】1ロールは何日で使い切るのが普通なの?

トイレットペーパー(トイレットロール)02

トイレットロール(トイレットペーパー)の使用量に関する問題です。
日本家庭紙工業会が2020年に公表した数字によると、一般的なトイレットペーパー1ロールの利用日数(使い切るまでの日にち)は、1人で使う場合どれくらいだとされているでしょう?

  1. 3日
  2. 7日(1週間)
  3. 14日(2週間)

答え



正解は「2.7日(1週間)」です。

2020年(令和2年)に、日本家庭紙工業会が公表した数字によると、一般的なトイレットペーパーの平均的な利用量は、1人あたり7日(一週間)で1ロール程度とされています(ちなみに、この年にはコロナ禍によるトイレットペーパーの買い占め騒ぎがありました)。

男女差を含む個人差は当然ありますし、最近では1ロールあたりの長さがメーカーによってまちまちだったりするので一概には言えませんが、「自分ってトイレットペーパー使い過ぎてる?(節約し過ぎてる?)」と感じたときや、自然災害に備えて備蓄する際の1つのめやすになりそうですね。

トイレットペーパーの利用量のめやす01

人数など1ロール何日?1ヶ月何ロール?
一人暮らし7日4ロール
二人暮らし3.5日8ロール
四人家族1.75日16ロール

▲トイレットペーパーの利用量のめやす(1か月の消費量など)

上の表をもとに単純計算すると、四人家族で1日1ロールの消費だと使い過ぎ、逆に2日で1ロールなら少し節約できているということになります。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

最近は長尺タイプのトイレットペーパーも出ており(1ロールに通常の2ロール分など)、補充の回数や予備のトイレットペーパーの置き場スペースが減って便利ですが、ついつい使い過ぎてしまう人も多いようです。お菓子の大容量パックを買うと、ついつい食べ過ぎてしまうのと同じ原理かもしれません。ちなみに、シングルとダブルの減り具合はどちらもほとんど変わらないため、どちらがお得かは甲乙つけがたいそうです。このあたりは好みで選んでしまえばOKということになりますね!

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