かつての人気テレビ番組「スッキリ!」で、元ミシュランシェフ鳥羽周作さんが紹介していた「魔法のバッター液」の作り方です。

バッター液の黄金比(イメージ)01

【材料(1人前)】

  • 卵 1個(60g)
  • 小麦粉 60g
  • 水 30ml(30g)

作り方はとても簡単で、3つの材料をしっかり混ぜるだけ。「卵:小麦粉:水=2:2:1」の黄金比(比率)がポイントです。

この魔法のバッター液は粘り気が強く、具材を隙間なく厚めにコーティングしてくれるので、揚げたあとの衣が剥がれにくくなり、ジューシーかつ美味しい仕上がりになるんだそうですよ。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

この日の鳥羽シェフはとんかつのレシピを紹介していましたが、コロッケなど、フライ全般を作るときに使える「基本のバッター液」でもあります。ちなみに、鳥羽シェフが別の日に紹介した「エビとサケのフライ」のレシピでは、バッター液の材料が「卵1個(Mサイズ)、薄力粉60g、水35g」となっていたので(水が5g増えてる)、必ずしも黄金比にこだわる必要はないようです。プロでも(プロだからこそ?)分量が細かく変わるのですから、僕らも分量に対してそこまで神経質にならなくてイイのかもしれません


さて、「魔法のバッター液」のほかにも、串揚げのプロが教えるバッター液や、NHK「あさイチ」で紹介されていた「卵なし」のバッター液など、バッター液には参考になるレシピがいくつもあります。このページで順番に紹介しますね!

【串カツ】その道15年のプロが教えるバッター液

串カツのイメージ(バッター液の黄金比)01

【材料】

  • 卵 1個
  • 小麦粉 27g(大さじ3)
  • 水 30ml(大さじ2)

串を揚げて15年の「串揚げ えん」の大将が教えるバッター液の比率も、鳥羽シェフのバッター液の比率とほぼ同じでした。まさに黄金比ですね! バッター液を混ぜ合わせるときは、少し玉が残るくらいで大丈夫なんだそうですよ。

【卵なし】NHKあさイチで出てきたバッター液

アジフライのイメージ(バッター液の黄金比)01

【材料】

  • 小麦粉 適量
  • 水 適量

NHK「あさイチ」で、魚の伝道師・上田勝彦さんがアジフライを作る際に使っていたのは、卵を使わないバッター液でした(番組ではバッター液という表現は使用していませんが、似た要領でフライを作ることができます)。

材料の「適量」という表現は、料理する人を惑わせる定番フレーズですが、作るときは小麦粉に少しずつ水を加えて溶いていき、箸で引いたときに線が残るくらいが目安とのことです。すぐには試さなくても、卵の値段が高騰したときなどに覚えておくと便利かもしれませんね!

【牛乳】相葉マナブで出てきたバッター液

しいたけフライのイメージ(バッター液の黄金比)01

【材料(しいたけ4個分)】

  • 卵 1個
  • 小麦粉 40g
  • 牛乳 30ml

相場マナブで「しいたけフライ」を作る際には、水の代わりに牛乳を使ったバッター液を使用していました。

また、ほかのテレビ番組にも目を向けると、NHK「きょうの料理」では、卵を使わない「小麦粉1:牛乳1」のバッター液も紹介されていましたよ(ともに大さじ1ずつ。こちらでは「牛乳を使えば、卵にくぐらせる必要がない」としています)。このあたりは好みの問題になりそうです。

【マヨネーズ】天ぷらがカラッと揚がる!

天ぷらのイメージ(バッター液の黄金比)01

【材料(天ぷら2人分)】

  • マヨネーズ 大さじ1
  • 小麦粉 50g
  • 水 75ml

バッター液に関連して、マヨネーズの王様ともいえるキューピーが紹介していたのは、卵をマヨネーズに代えて天ぷらを作る方法です。
マヨネーズを使うことで、乳化された植物油が衣に分散し、衣の中の水分を減らすことができるので、カラッとサクサクに仕上がるんだとか。キューピーが言うなら間違いなさそうですが、ちょっとした裏ワザっぽく感じますね!

【さいごに】迷ったら黄金比率で!

最後までご覧いただきありがとうございます。
鳥羽シェフによる魔法のバッター液に始まり、さまざまなバッター液の作り方を紹介してきたので、「どれを作ろう……」とかえって混乱してしまった人もいるかもしれません。

そんなときはやはり、最初に紹介した「卵:小麦粉:水=2:2:1」の黄金比でバッター液を作るのがおすすめ。分量を守れば大ハズレはしないはずですし、これを基本にアレンジを加えていけますからね。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

このほか小麦粉(薄力粉)の代わりに片栗粉を使ってバッター液を作る方法もあります。薄力粉と比べてカラッと仕上がるのが特徴です。あと、今回は唐揚げを取り上げることをしませんでしたが、もちろんページ内で紹介したバッター液を使ってもOK。ただしお店によっては、バッター液を使わずに、小麦粉や片栗粉を直接肉にまぶして衣を薄く仕上げる「ブレッダー方式」を採用しているところも多いようです(マツコの知らない世界より)。あなたにとって、最高のバッター液が見つかりますように!

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※料理に正解はありません。僕もいろいろ試したがりなので、ページ間で紹介している情報に違いや矛盾があるかもしれません。あらかじめご了承ください!

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