木へんに花の漢字「椛」は「もみじ」と読みます。
スマホやパソコンでも「もみじ」と打って変換すれば出てきます。
漢字 | 音読み・訓読み |
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椛 | [音] – |
[訓] もみじ |
▲「椛」は国字(日本で作られた漢字)です。音読みはありません
目次(もくじ)
椛(もみじ)の意味は?【紅葉】
「椛(もみじ)」の意味は「秋に木の葉が赤や黄色に色づくこと」「カエデの別称」です。
同じ意味で「紅葉」の文字を用いることもあります。
椛(もみじ)の意味 |
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もともとモミジとカエデは別の意味を持つ言葉でした。モミジは1.の意味の動詞「もみづ(紅葉づ)」が名詞化したものです。カエデがとくに目立って色を変えることから、カエデのことをモミジと呼ぶようになったのです
人の名前としての「椛」は?
「椛」は平成16年(2004年)から人名用漢字になりました。東京オリンピック2020のスケートボードで金メダルを獲得した西矢椛(にしや・もみじ)選手が有名です。
▲西矢椛選手 via 日テレスポーツ【公式】
また、椛は「か」「なぎ」「いろは」などと読む例も見られます。
「か」は、漢字「花」の音読みから。「なぎ」は、植物の「梛(なぎ)」などから。「いろは」は、モミジの代表的な品種「イロハモミジ」から来ているようです。
「椛」を使った名前 |
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▲広報などで読みが確認できた名前を掲載しています
ちなみに、苗字や地名では「椛(かば)」と読む例もあります(樺の略字)。「椛木(かばき)」「椛澤(かばさわ)」「椛島(かばしま)」「椛山(かばやま)」「椛川ダム(かばがわ)」などです
関連ページ▼
参考URL・参考書籍
- 椛、紅葉(もみじ) – 漢字ペディア(公益財団法人 日本漢字能力検定協会)
- ウリハダカエデ – 関東森林管理局
- 子の名に使える漢字 – 法務省
- 椛 – コトバンク
- 法制審議会 戸籍法部会 第10回会議 議事録(戸籍法等の改正に関する要綱案のたたき台) – 法務省
- 段静宜『植物に関する慣用表現の認知言語学的研究 -日中対照分析-』関西外国語大学大学院外国語学研究科,2019
- 椛川ダム – 香川県
- 『漢検 漢字辞典 第二版』公益財団法人 日本漢字能力検定協会,2014
- 『広辞苑 第七版』岩波書店,2018