木へんに区の漢字「枢」は、音読みで「スウ」、訓読みで「とぼそ・かなめ」と読みます。「枢軸(すうじく)」「中枢(ちゅうすう)」などの熟語で使われる漢字です。

漢字音読み・訓読み
[音] スウ
[訓] とぼそ・かなめ

▲「枢」は常用漢字。漢検では準2級相当の字です


「枢」の意味は?【熟語の例】

枢には「物事の大切なところ。中心。かなめ」「開き戸の回転軸。とぼそ。くるる」という意味があります。

「枢」を使った熟語など
  • 枢機卿(すうききょう)
    ローマ教皇の最高顧問
  • 枢軸(すうじく)
    物事や活動の中心となる大切な部分。とくに政治機関の中心
  • 枢軸国(すうじくこく)
    第二次世界大戦で日本・ドイツ・イタリア三国同盟の側に属した諸国
  • 枢密院(すうみついん)
    明治憲法下で、天皇の最高諮問機関
  • 枢要(すうよう)
    肝心なところ。かなめ。多くは地位に関して用いる
  • 中枢(ちゅうすう)
    主要な部分。事物を制動する根本。中心
  • (くるる)
    開き戸を開閉するために、扉の回転軸の上下に設けた心棒の突起
  • (とぼそ)
    開き戸を開閉するために、梁と敷居にあけた軸受け穴
枢密院本会議の様子01
▲枢密院本会議の様子。初代議長は伊藤博文でした

苗字・名前としての「枢」は?

苗字では、漫画家の枢やな(とぼそ・やな)さんや、『コードギアス 反逆のルルーシュ』のキャラクター・枢木スザク(くるるぎ・すざく)が有名です。
枢やなさんの主な作品には「月刊Gファンタジー」連載の『黒執事』があります。枢木スザクは主人公・ルルーシュの旧友です。


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いっぽう、名前としての「枢」は、漢字一文字で「枢(かなめ)」と読ませるのが一般的です。
「枢」は常用漢字ですので、人の名前に使うことができます。

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参考書籍・参考URL

▲枢やな『黒執事』。スクウェア・エニックスが放つ、エキセントリック・執事コミックです