10月25日は「民間航空記念日」です。
1951年(昭和26年)のこの日、戦後初の国内民間航空会社として設立された日本航空(JAL)が、国内路線を開設して運航を開始しました。
就航したのは、1番機マーチン202型「もく星」号で、航路は「東京(羽田)~大阪(伊丹)~福岡」でした。翌日に「東京~札幌線」も開設され、11月1日には正規ダイヤによる運航がスタートしています(東京~札幌 1日1往復、東京~大阪 1日3往復、東京~大阪~福岡 1日1往復)。

当時はまだ日本の航空機所有や日本人による飛行機操縦が許されていなかったため、アメリカ・ノースウェスト社と提携して、飛行機やパイロットを借りて運用していました。
なお、「もく星号」は、翌年4月に謎の墜落事故を起こしています。
本日は #民間航空記念日 です✈
1951年10月25日、戦後初の国内民間航空会社として設立された #日本航空 が運航を開始しました。
写真は羽田空港から伊丹空港へ向かう、#もく星号 です。2001年に民間航空再開を記念して開催した座談会「戦後50年を顧みる」も是非御覧くださいhttps://t.co/CrMlvq8SEq pic.twitter.com/DlYgEzm26a
— 航空図書館【公式】 (@kokutoshokan) October 25, 2021
今回は、そんな「民間航空記念日」にちなんだ雑学クイズを2問出題します!
【Q1】当時の機内食のメニューは?
民間航空記念日となった1951年10月25日に、機内食として提供されたメニュー(料理)は次の3つのうちどれでしょう?
- おにぎり
- サンドイッチ
- 肉まん
答え
↓
↓
↓
正解は「2.サンドイッチ」です。
1951年(昭和26年)10月25日は、国内線で機内食の提供が開始された日でもあります。
気になるメニューは「紙箱入りのサンドイッチ」でした。ページ冒頭に出てきた「アメリカ・ノースウェスト社と提携」が大きなヒントになっていましたね!

【Q2】昔の飛行機の運賃はいくら?
2問目は歴史を少しさかのぼって、第二次世界大戦前の飛行機の運賃に関するクイズです。
日本初の民間定期航空路とされる「堺~高松線」の運賃は片道いくらだったでしょう?
- 3円
- 40円
- 500円
答え
↓
↓
↓
正解は「2.40円」です。
日本初の民間定期航空路は、1922年(大正11年)11月15日に日本航空輸送研究所によって開通しました。
開通したのは「堺~高松線」で、旅客と貨物を取り扱っており、週に往復3便ずつの運行。運賃は片道40円だったそうです。

なお、同時期となる大正9年の山手線の最低運賃は5銭でした。現在の山手線の最低運賃は150円で「5銭の3000倍」なので(100銭=1円)、40円も単純計算で3000倍してみると…
乗り物 | 昔の運賃 | 今の運賃 |
---|---|---|
山手線 | 5銭(大正9年) | 150円 |
飛行機 (堺~高松) | 40円(大正11年) | 12万円 (空想です) |
ご覧のとおり12万円になります。どんなサービスも最初は高額になるイメージがありますが、飛行機も例外ではないようです。

最後までご覧いただきありがとうございます。ちなみに、ANA(全日空)の始まりはJALの翌年となる1952年のこと。日本初の純民間航空会社として設立された日本ヘリコプター輸送がのちのANAになったんだとか。ヘリコプターからスタートしたんですね!
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※ページ内で紹介している情報は変更になる場合があります。最新情報は公式サイトなどでご確認ください
参考URL・参考書籍
- JALの歴史-沿革 1951年~ – JAL企業サイト
- 10月25日 民間航空記念日 – NHKアーカイブス
- 本の万華鏡 第5回 ようこそ、空へ―日本人の初飛行から世界一周まで― – 国立国会図書館
- 大正9年(1920年)当時の181,000円は、現在のお金ではいくらか。 – レファレンス協同データベース
- ANAグループの歩み 大空への挑戦 – ANAグループ企業情報
- 本間美加子『日本の365日を愛おしむ -毎日が輝く生活暦-』(東邦出版,2019).