12月25日は、キリストの降誕を記念する祝祭「クリスマス(降誕祭・聖誕祭)」です。
英語ChristmasはキリストChristのミサMassの意味。Xmasは、Xがギリシア語のキリスト(ΧΡΙΣΤΟΣ)の頭文字で、masは祝祭日という意味の英単語から来ています。
クリスマスが12月25日なのはなぜ?
キリストの降誕祭と聞くと、イエス・キリストの誕生日が12月25日だと思ってしまいそうですが、実はキリストの誕生日は特定されていません。紀元前6年または5年にユダヤのベツレヘムで生まれたことははっきりしています。
12月25日がクリスマスになったのは、太陽神崇拝が広く行われていた、4世紀初頭のローマ帝国でした。当時、12月25日に行われていたミトラ教という宗教の大祭や、同じく12月25日(冬至)に催されていた「不敗太陽神の生誕日」を、キリスト教と当時のローマ皇帝・コンスタンティヌス1世が取り入れ、利用したものと言われています。
ぼく(なごやっくす)
コンスタンティヌス1世はミラノ勅令(313年)で、キリスト教を初めて公認したことで知られます。歴史の授業でもおなじみの人物です!
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参考URL・参考書籍
- 「クリスマス」の略表記は「Xmas」 – NHK放送文化研究所
- 教会暦(降誕の時節) – 小針福音ルーテル教会にようこそ!
- クリスマス、ミラノ勅令 – コトバンク
- 村上良夫「クリスマスの起源 : その歴史的背景」 北陸大学紀要, 巻12, p.241-250, 1988 – 北陸大学機関リポジトリ
- 後藤武士著『読むだけですっきりわかる世界史 完全版』宝島社,2016
- 『広辞苑 第七版』岩波書店,2018