12月25日は、キリストの降誕を記念する祝祭「クリスマス(降誕祭・聖誕祭)」です。
英語ChristmasはキリストChristのミサMassの意味。Xmasは、Xがギリシア語のキリスト(ΧΡΙΣΤΟΣ)の頭文字で、masは祝祭日という意味の英単語から来ています。

聖ヒヤシンス大聖堂(米シカゴ)でのクリスマスのミサ
▲聖ヒヤシンス大聖堂(米シカゴ)でのクリスマスのミサ via Wikimedia Commons Frank Malawski CC BY 2.0(画像をトリミングしています)

クリスマスが12月25日なのはなぜ?

キリストの降誕祭と聞くと、イエス・キリストの誕生日が12月25日だと思ってしまいそうですが、実はキリストの誕生日は特定されていません。紀元前6年または5年にユダヤのベツレヘムで生まれたことははっきりしています。

12月25日がクリスマスになったのは、太陽神崇拝が広く行われていた、4世紀初頭のローマ帝国でした。当時、12月25日に行われていたミトラ教という宗教の大祭や、同じく12月25日(冬至)に催されていた「不敗太陽神の生誕日」を、キリスト教と当時のローマ皇帝・コンスタンティヌス1世が取り入れ、利用したものと言われています。

コンスタンティヌス1世の頭像01
▲コンスタンティヌス1世の頭像 via Wikimedia Commons Merulana CC BY-SA 4.0(画像を加工しています)
ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

コンスタンティヌス1世はミラノ勅令(313年)で、キリスト教を初めて公認したことで知られます。歴史の授業でもおなじみの人物です!

関連ページ▼

参考URL・参考書籍