ちょうちんや吹き流しなどの七夕飾りには、ステキな意味が込められているのを知っていますか?
この記事では全部で8種類の七夕飾りの意味を、子どもにも説明できるようにわかりやすく紹介していきます。
- 七夕飾りにどんな意味があるのか気になる
- 子供に「なんで笹にはちょうちんを飾るの?」と聞かれて困っている
- 日本のステキな風習・七夕についてもっと詳しくなりたい
といった場合はぜひ参考にしていただければと。まずは七夕飾りに欠かせない「ちょうちん」の意味から説明しますね。
目次(もくじ)
七夕飾りの意味【8種類】
1.ちょうちんの意味
- 願い事を書いた短冊や、僕たちの心を明るく照らしてくれる!
七夕飾りの定番・ちょうちん(提灯・提燈)には、願い事を書いた短冊や僕らの心を明るく照らしてくれる意味があります。
灯りがともったちょうちんを眺めていると、たしかに優しい気持ちになれますよね。子どもに意味を聞かれたときは、ちょうちんを指さして…
あのちょうちんが、お願いごとを書いた短冊や、私たちを明るく照らしてくれてるんだよ
と説明してあげると良いでしょう。
2.くす玉の意味
- 見栄えがお花みたいで美しいから!
(シンプルにキレイだから!)
くす玉が七夕飾りになったのは、仙台に住んでいた森権五郎さんという方が、庭に咲いた美しいダリアの花を見て「この花を七夕飾りに使えないかな?」と思い付いたのが由来だと言われています。
ダリア。くす玉にたしかに似ています
ですので、くす玉に関しては意味というよりは「キレイだから」といった理由で、七夕飾りに使われていると言ってよいでしょう。子どもに意味を聞かれたときは…
意味はとくに無いの。でもくす玉が飾られていると、スゴくキレイに見えるでしょ?
といった具合に、素直に説明してあげるのがおすすめです。
3.輪つなぎの意味
- 輪つなぎのカタチのように、僕らの夢がどこまでもつながっていきますように!
イベントやパーティーでもおなじみの輪つなぎには、そのカタチのとおり、心に抱いた夢がいつまでもつながっていくようにという願いが込められています。
「夢がつながる」という表現が分かりづらい場合は…
あの輪つなぎみたいに、楽しいことがどんどんつながって起こるとイイね。(もしくは)みんなもああやって手を取り合って仲良くしようね
といった感じで、自分なりの解釈や想いを説明してあげるのもステキだと思いますよ。
4.吹き流しの意味
- 織姫のように機織り(手芸)が上手くなりますように!
- 元気に長生きできますように!
風にたなびく姿が美しい吹き流しは、織姫が布を織るために使う糸を表していると言われています。
それにちなんで機織り(手芸)が上達するように、あるいは長い糸のように長生きできるようにといった意味が生まれたようです。子どもには…
吹流しには、手芸(編み物)が上手くなるようにとか、元気に長生きできるようにっていう意味が込められているんだよ
と説明してあげると良いでしょう。機織りと聞くと古いイメージがありますが「つるのおんがえし」を読み聞かせしたことがあるなら、お子さんも理解してくれるのでは?
「鶴」つながりで、笹に飾る「折り鶴」にも延命長寿の願いが込められています。ツルは長寿の象徴ですからね!
5.三角つなぎ・四角つなぎの意味
- 織姫のように裁縫(さいほう)が上手くなりますように
昔ながらの七夕飾りである三角つなぎや四角つなぎには、先ほどの吹き流しと同じように、裁縫上達の意味(願い)が込められています。
昔は三角形や四角形の布を使って飾り付けをしていたそうですから、三角つなぎや四角つなぎにその名残をとどめているというワケです。
コロナ禍でマスクを手作りするなど、裁縫(ハンドメイド)が身近になったご家庭も多いでしょうから、七夕飾りの説明にも上手く絡めてあげると、お子さんも理解しやすいのではないでしょうか
6.投網の意味
- 魚や貝がたくさん獲れますように!
(海の恵みを受けられますように!)
天の川に見立てられることも多い、投網には「今年も魚や貝がたくさん獲れますように」という、いわば大漁祈願の意味(願い)が込められています。
投網以外にも、笹に飾られる「貝殻(貝つなぎ)」や「金魚」にも、同じ意味があると言って良いでしょう。
7.短冊の意味
- 書いた願いごとが叶いますように!
- 字が上手くなりますように!
飾りと呼ぶのも違和感があるくらい、笹に吊るすのが常識になっている短冊(たんざく)には、願い事のほかに「書道が上達するように」という意味も込められています。
なお、願い事が叶う確率を上げるためには「●●できますように」よりも「●●する!」と力強く言い切るカタチで書くのがおすすめ。
こうすることで、より潜在意識に働きかけることができるそうです。潜在意識という言葉を使うと子供っぽくなくなっちゃいますね(笑)
8.野菜・果物の意味
- 習い事が上達しますように!
昔、七夕の時期にお供えしていたため、飾りに使われることのある野菜や果物には、習い事の上達を願う意味が込められています。
僕はてっきり「その年の豊作を願う」意味があるのだと思っていました…
七夕の風習が中国から日本に伝わった際、宮中の人々が野菜や果物をお供えして詩歌を楽しんだのを、庶民が真似したのが由来なんだそうです。
ほかの七夕飾りとは違い、歴史をさかのぼる必要のある「野菜や果物」については、子どもがある程度大きくなってから意味を教えてあげると良いでしょう。
七夕飾りの意味まとめ【一覧】
今回紹介した七夕飾りの意味を一覧にしてまとめておきます。
七夕飾り | 意味 |
---|---|
ちょうちん | 短冊や心を明るく照らす |
くす玉 | 見栄えが花みたいでキレイ |
輪つなぎ | 夢がいつまでもつながっていくように |
吹き流し |
|
三角つなぎ・四角つなぎ | 裁縫が上手くなるように |
投網(貝殻・金魚) | 海の恵みを受けらるように |
短冊 |
|
野菜・果物 | 習い事が上達するように |
最後までお読みいただきありがとうございます。七夕飾りの意味を知り、子どもに教えたり友達にとシェアすることで、楽しい時間を過ごしていただければ幸いです。
意味を知ると、飾りを作る(折り紙を折る)時間もさらに楽しくなりそうですね!
元の記事はこちら
子どもと一緒に七夕を楽しむための情報をまとめました。メインは「七夕飾りの意味」と「七夕の折り紙」の2つです。七夕飾りに込められたステキな意味を知ってから折り紙に挑戦することで、お子さんもより夢中になって取り組んでくれるのでは?
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七夕飾りの折り紙
七夕飾りの折り紙 | |
---|---|
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